子育て に教科書はありません。何が正解で何が間違っているか、答えは人それぞれ違います。子供への接し方に迷いがあるなら、 アドラー心理学 に基づいた考え方を応用してみてください。
アドラー心理学式子育てで良い親子関係を築けるかもしれません。
アドラー心理学式子育てで良い親子関係を!
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すべての悩みは対人関係にあり
アドラーはすべての悩みは対人間関係にあると考えました。
自分の行動や言葉の根底には、相手にどう受け取ってもらいたいか、どう思われたいかをいつも気にしてしまう無意識の自分がいます。アドラーはここに注目し、人間関係が改善できれば自分の言動も変えられると指摘しました。
対人関係の悩みは、相手の言動が自分にとって不快な場合、過去の経験の積み重ねによりそういうものだと思い込んでしまう場合、他人と比較して劣等な部分が目について仕方がない場合の3つに分類されます。
対人関係の悩みとは他人だけでなく親子がお互いこれらのような悩みを持つこともあるのです。子育てにおいてこの悩みはどのような状況になるか、またどうやって打開するかを例に挙げてみました。
子は親の介入によって課題の所在を見失う
現代は少子化や生活家電の開発により、特に専業主婦は自分のタスクが短時間で完了しその分子供への関心が高まるようになりました。子供は親に放っておいてほしいのに、宿題はやったか、勉強をしなさい、など親が干渉してくることでやる気がなくなります。
親は子供が言うことを聞かない、勉強をしない、などやるべきことをやらないので介入せざるを得ないと思います。子供にアドラーの考え方を説くのは難しいので、ここは親がアドラー心理学的に課題を分離してみてください。
例えば子供の「宿題をやる」という課題は誰の課題かを認識するのです。宿題は子供の課題ですからこの課題に立ち向かうのは子供であり、親は干渉すべきではないと考えるのです。
とはいえ可愛い我が子が課題に立ち向かわないと、先生に注意されるという残念な結果になってしまいます。親は、子にそれが子供自身の課題であることを教え、必要ならばサポートできる体制を用意していることを伝え、見守るのです。
これにより子供は主体的に課題に向き合い、やり遂げる力を自分で養っていきます。もし助けを求めてきたら、ヒントを出すなどゴールへ導いてあげるサポートが必要です。干渉しないということは放任することではありません。最後まで見守ってあげることが大切です。
経験による思い込みだとわかれば行動は変わる
自分の話を親がいつも聞いてくれなかったら、子供は「人は自分の話を聞いてくれないものだ」と思い込んでしまい話さなくなり、その子は口数の少ない性格であると周りから評価されます。
性格とは生まれ持った性質ではなく、小さな頃からの経験の積み重ねが思い込みとなって性格を作り上げるのです。
子供にどうして口数が少ないのかを聞いても、過去の経験が原因だと認識していないので子供もどうしてだかわかりませんので、親が子の性格を変える行動を取ってあげるのです。口数が少ないなら、口数が増える経験をたくさんさせてあげてください。
まずは親が口数の少ない我が子の話を一生懸命聞く姿勢になるはずです。違う経験を何度も味わうと子供の性格にだんだん変化が見られるかもしれません。
劣等感から逃げないで受け入れることを教える
日本人は周囲を非常に気にします。我が子が他人の子より劣っていればなんとかしたいと思います。しかし我が子が「自分はみんなより劣っている」と閉じこもってしまうようでは幸せにはなれません。劣っていることが事実なのであればそれを受け入れることが重要です。
事実を受け入れるには勇気が必要です。劣っていてもいいではないかと納得できる勇気を子供に教えてあげてください。優れている人と同じ人生を歩んできたのか、将来歩んでいくのか、そう考えることができればもう我が子に勇気は湧いています。
自分は自分の人生を歩んできたし、これからも歩んでいくのだと認識できれば、劣等感は前へ進む大きなバネへと変わります。
別々の人格である親と子が共同体として幸せになる
アドラー心理学的子育ては、親子関係が対等であることが大前提です。これだけでもう親子関係がより良い方向に変化することと思われます。
対人関係の悩みに対処する究極の方法とは、家族という共同体への無償の貢献が自己満足となることです。お互いに貢献できたことがお互いの幸せとなる親子関係は最良です。
まとめ
アドラー心理学式子育てで良い親子関係を!
すべての悩みは対人関係にあり
子は親の介入によって課題の所在を見失う
経験による思い込みだとわかれば行動は変わる
劣等感から逃げないで受け入れることを教える
別々の人格である親と子が共同体として幸せになる