母乳だけで赤ちゃんを育てる母乳育児。昔から「母乳神話」というものがあってミルク育児よりも母乳育児の方がいいと言われています。どうしてそんなに母乳育児がいいのでしょう。デメリットはないのでしょうか?
母乳育児 のメリット・デメリットをまとめてみました。
ズバリ、母乳育児のメリット・デメリットが聞きたい!
母乳の出るしくみはどうなっているの?
赤ちゃんが生まれると殆どの病院では「初乳」を赤ちゃんに飲ませることを推奨しています。初乳というのは出産後1週間くらいの間に出る黄色っぽい母乳のことで、この初乳には赤ちゃんに必要な栄養素や免疫成分がたくさん含まれているのです。
赤ちゃんがおっぱいを吸うとその刺激が脳に伝わって母乳を作るためのホルモンが分泌されます。それと同時に作った母乳を送り出すためのホルモンも分泌されるのです。
このホルモンは需要によって供給がコントロールされるので、赤ちゃんがおっぱいを吸えば吸うほどに母乳はたくさん作られて赤ちゃんに飲ませることができるようになるのです。
ですから母乳の出が悪いからといってミルクを補いすぎると赤ちゃんはおっぱいを吸わなくなるので悪循環になってしまうとも言われています。
母乳育児のメリットはこんなにたくさん!
母乳で赤ちゃんを育てるメリットは本当にたくさんあります。栄養や免疫があり消化が良いということはもちろん、「調乳する手間が省ける」というというのも大きなメリットと言えます。
新生児のころは3時間おきに授乳をすることになるので、そのたびに哺乳瓶を洗ったり殺菌したり、適温のお湯を用意しなければいけません。冬生まれの赤ちゃんの場合は特に、真夜中の調乳は本当につらいものです。母乳育児ならおっぱいを拭くだけですぐに授乳できるのです。
また外出の際にもミルクの場合は調乳のための荷物が増えて大変ですが、母乳は調乳のための道具もいらない上にミルク代も節約できて家計にもやさしいのです。お母さんにとっても、おっぱいを吸われることで産後の身体の回復が早く、体重も落ちやすいといわれています。
また赤ちゃんにとっても栄養面だけでなくあごを使うことで脳に刺激が与えられて発達を促す効果があり、赤ちゃんが熱を出したときなどもお母さんにそれが伝わりやすいという点でも母乳育児は優れているのです。
では母乳育児のデメリットってなに?
そんな良いこと尽くしの母乳育児ですが、デメリットがないとは言えません。母体の影響がダイレクトに伝わるので、感染症などの心配があったりお母さんが薬を飲んでいると授乳できない、授乳中はお酒を飲めないということがあります。
また外出先で授乳する際には人目を気にしなければならず、場所を選ぶ必要があるということもデメリットとして挙げられます。そしてミルクであればお母さん以外が与えることも可能ですが母乳はそんな訳にもいかないため、赤ちゃんを預けて外出するということが難しくなります。
しかし母乳育児の深刻なデメリットは、赤ちゃんが飲んだ量がわかりづらくて新米ママにとっては「これで足りているの?」「母乳だけで大丈夫?」という不安の種にもなってしまうということでしょう。
新生児のころはとにかくお母さんは不安だらけで、赤ちゃんが泣いている原因についていろいろ心配するものです。実際には母乳は足りていても周囲から「母乳が出ていないんじゃない?」などと言われると、それがストレスになって育児ノイローゼになってしまう人もいます。
母乳育児は確かにメリットがたくさんありますが、母乳でなければ赤ちゃんが幸せに育たないということではありません。母乳にこだわりすぎてストレスを抱えないようにすることも母乳育児にとっては大切なことです。
まとめ
ズバリ、母乳育児のメリット・デメリットが聞きたい!
母乳の出るしくみはどうなっているの?
母乳育児のメリットはこんなにたくさん!
では母乳育児のデメリットってなに?