共働き家庭の育児をパートナーとシェアする男性がイクメンと呼ばれるようになって久しくなりました。イクメンたちは子育てへの参加をきっかけに、子供の習い事に引率するだけでなく、 父親 が子供と一緒に 英語 の習い事を始めています。
父親が子供と一緒に英語の習い事を始めています
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父親の子育ては母親の子育てとちょっと違う
母親だけが妊娠出産を経験し、そのまま職場復帰せず退職して社会から遠ざかり子育てに励むという昭和式構図から、1999年に男女共同参画社会基本法の理念が日本で始まり、女性の社会進出とともに育児に参加する父親が増えてきました。
母親の子育ては、子供の笑顔のために惜しみなく時間と労力を使う傾向にありますが、父親の子育ては母親のそれとは少し違います。一見父親がまるで子供のように、父親自身が楽しみながら子供を育てる傾向が強いのです。
例えばリビングで遊ぶ時、母親は子供に絵本を読んであげ子供のおままごとの相手となりますが、父親は一緒にテレビゲームで遊ぼうとし、さらにコントローラを独り占めして自分のスゴ技を子供に披露するといったように、自分自身が子供の遊びに没頭してしまいます。
子供の習い事に引率するのは父親の役目になりつつある
子供に習い事を始めさせるのは5歳頃、もしくは小学校に入ってからという家庭が多いようです。子供の習い事としては公文や英会話、ピアノやバイオリンなどが一般的で、共働き家庭は週末の土曜日に父親が子供を習い事に連れて行く役目となりつつあります。
母親は少しずつたまっていった家事を一気に片付けたり、1週間分の買い出しに出かけたりと忙しいからです。子供の習い事が始まると、終わるまで父親はじっと教室内か教室の外で待っているのみです。
スマートフォンをいじったり本を読んだりして時間を潰している父親の姿を見かけますが、父親は特にやることなく、ひたすら子供の習い事が終わるまで待っているのです。
子供のお稽古姿に触発され、父親自身も一緒に学ぶ
社会人になってから初めの数年は仕事に没頭し、家族をまだ持たないうちは男性も習い事をしていました。それは女性より多いそうですが、結婚し家庭を持ち、仕事の地位も上がり責任が増えると、学びたくとも時間がなく、費用も捻出できず断念する傾向にあります。
しかしながら子供の習い事への送迎がきっかけで再び学ぶ意欲に掻き立てられ、子供と同じスクールに通うパパが増えてきています。リクルート調べによると、3割近い父親が現在の習い事は子供がきっかけで始めたのだそうです。
ピアノやバイオリンなど子供と同じ楽器を習うことや、空手や合気道など運動を一緒に習うことで、送迎という役目から一緒に習うという目的に変わり、同じ目的に向かう親子の絆はより一層深まります。
家にいるときも同じ目的について話をし、練習を一緒にやるなど親子の会話も増えます。家庭で充実し満足するので、夫婦仲もよくなり仕事にも満足して取り組めるという相乗効果も期待できます。
父親が英語を学べば子供に教えることもできます
親子で行く習い事のうち、勉強分野で圧倒的に多いのが英語です。仕事に活かせる英語を習うために個別でレッスンを受ける場合もあり、父親はおかげで子供に英語のわからないところを聞かれても答えることができるようになったという話もあるようです。
同じスクールに通うということは共通の外国人友達ができたり、一石三鳥くらいの利点があります。
これからの時代は英語を第二言語ツールとして使いこなせなくては国際社会で活躍することが難しいといわれています。
家庭学習において父親の子育て参加内容として、子供に勉強を教えるというタスクがありますが、これまでは英語を教える、英語を使って別の教科を教えるということはあまりなかったように思われます。
しかしこれからは父親が英語を使って子供の教育をサポートする時代が来そうです。
イクメンという言葉はそろそろ死語にしてもいい
イクメンという英単語が存在しないことをご存知ですか。男性も育児を行うことは当たり前ですのでそもそも育児をする父親は特殊ではないのです。
育児に父親が参加することによって家族の絆が深まり、相乗的に仕事も家庭も充実していくのであれば、日本もそろそろイクメンを特別扱いせず、当たり前の父親像として定着させたいものです。イクメンという言葉が近い将来死語になることを期待します。
まとめ
父親が子供と一緒に英語の習い事を始めています
父親の子育ては母親の子育てとちょっと違う
子供の習い事に引率するのは父親の役目になりつつある
子供のお稽古姿に触発され、父親自身も一緒に学ぶ
父親が英語を学べば子供に教えることもできます
イクメンという言葉はそろそろ死語にしてもいい