幼い時はあんなにかわいかった子供から、いつしか「 嫌い 」と言われるようになってしまうのは 父親 としてこの上なく切ないものです。しかし、嫌われてしまうのは「父親だからしかたない」ことでしょうか。実のところ、父親に原因があるケースも多いのです。
子供に「嫌い!」と言われる父親の特徴
頑固な父親
子供が訴えかけることに耳を貸さない、自分の考えることがすべて正しいと思い込み、それを押しつける父親は、子供のみならず、誰からも人間として敬遠されてしまいます。
一生懸命伝えようとしても、聞く耳を持たず自分の考えを曲げない父親には、子供はそのうち何も話さなくなってしまうでしょう。
社会人として経験を積み、自分に自信のあるタイプに多いですが、そのような父親は他人を見下す態度、言動を取りがちなので、その点にも注意が必要です。
自己中心的な父親
家族の意見を聞かず自分のやりたいことを優先する、子供のように身勝手である、気分屋といった父親は困ったものです。
父親を立てようとする母親と、抵抗しても非力である子供の上に立ち、一家の大黒柱である立場を利用して、このように「大人こども」のようなふるまいをする男性は意外といるのではないでしょうか。
人の気持ちをわかろうとしないので、無神経な言動も多くなりがちで、子供の反発を招いてしまいます。
子供を一人の人格として見ない父親
親にとって、子供はいつまでも子供です。ただ、子供が小学校高学年~中学生になっても、幼い子供と同じように、自分の言うことを聞いて当然、または自分の所有物であるかのようにみなすのは大きな間違いです。
子供を一人の人格として見られない父親は、子供から距離を置かれてもしかたがありません。
子供を子供として見られない父親
一方、子供は思春期においてもまだ人間として未熟であるのに、考え方の幼さを人格の欠如のように見なして切り捨てる父親も考えものです。子供はまだ子供であり、大人が当たり前に持つ常識やバランス感覚、経験値を持っていません。
子供のつたない主張にも、大人として耳を傾け、冷静に助言できる余裕を持ちたいものです。
母親と不仲である父親
母親に問題がある場合は、子供も父親に同情的になると思われますが、母親に対し小ばかにして見下した態度を取る、話を聞かない、優しくないなどの態度は、子供もふだんからよく見ています。
母親といる時間の長い子供は、母親の感情に敏感です。母親が、子供に父親のぐちを言わないように努めていても、父親に対する母親の感情を鋭く読み取り、同じような感情を抱いてしまうことがあります。
夫婦げんかになった時に、子供が母親の味方をするような場合は要注意です。
成人後も子供と良好な関係を築くために
例えば、仕事をせず生活費を家庭に入れない、ギャンブル癖がある、浮気をする、アルコール依存症、酒ぐせが悪く暴言を吐く、暴力をふるうなどは言うまでもなく嫌われる父親の筆頭格です。
しかし「自分はギャンブルも浮気もしない、きちんと働いて家計を支えている。何の文句があるんだ」という態度では、子供が成長するにつれて、すっかり嫌われてしまうことにもなりかねません。
これまであげた「嫌われる父親の特徴」をすべて反転してみましょう。
「子供を一人の人格として認め、未熟な主張にも耳を傾け冷静に助言をし、頭ごなしに決めつけず子供の気持ちを理解しようと努める父親」、そして「母親である妻を大切にし、良好な夫婦関係を築く父親」となります。
ハードルが高いようにも感じますが、子供と妻の人格を尊重し、面倒がらずに真摯にコミュニケーションを取るよう心がける、結局はそんなシンプルなことではないでしょうか。
成長した子供と、成人後も良好な親子関係を築けるかどうかは、多感な子供時代の関わり方にかかっているのです。
まとめ
子供に「嫌い!」と言われる父親の特徴
頑固な父親
自己中心的な父親
子供を一人の人格として見ない父親
子供を子供として見られない父親
母親と不仲である父親
成人後も子供と良好な関係を築くために