ブログやSNSは、今や中学生など低年齢でかつ一般の人も自分の日常をつづるなど日記感覚で気軽に利用しています。書き残すことでいかに友達と多くの時間を過ごしたかということを再確認して満足感を得るためのツールとして活用しているようです。
今回は、 中学生 の 日記 を紹介します。
中学生の日記は自分の満足度を感じるためのツール(前編)
なぜ日記をつけるの?
日記をつける意味は2つかあります。
1つ目は思い出をつづるという点です。写真や動画はその時の背景や一緒にいた友達、家族などが瞬間的に思い出せる重要なツールとなります。
しかしその時の感情は写真や動画では残しきれません。人間は生きていく環境や出会う人などによってものの考え方や性格も変わったりするものです。
日記としてその時々の思いを残すことで、読み返した時にその内容に共感したり、またはその時とは異なる感情を抱くことも日記のおもしろい点と言えるでしょう。
2つ目は心を発散させることができるという点です。日記には日常をつづること以外に、自身が体験した苦悩に対する不平、不満を書く人も多いと思います。
特に中学生などの思春期には誰にも話せない苦しい感情を常に抱えている場合もあります。特に女性は友達に悩みを話すことである程度苦しい感情が解消される場合があります。
しかし不平、不満は相手を不快にさせてしまったり、言葉の表現の仕方によっては誤解を招いてしまいいじめなどの原因となるなど非常に難しい点もあります。
それが日記だったらどうでしょうか。自分だけが読む日記であれば汚い言葉で悪口を書こうが誰にも文句は言われませんし軽蔑されることもありません。
また思春期ならではの悩みでもある恋愛の話はなおさら友達に話しにくい場合もあります。友達と同じ人を好きになってしまった、友達の彼氏から相談を受けている、付き合うにはほど遠い存在の人を好きになってしまったなど複雑かつ話しづらい内容も多かったりします。
しかし日記であれば自分の素直な感情をそのままつづることができるのです。
普通の中学生の日常を描いたNHK中学生日記とは?
1962年に前身番組が開始して2012年3月までNHKで放送されていた「中学生日記」。中学生を取り巻く真の日常に起こりうる問題をテーマとしていました。脚本は生徒役の子供たちに聞き込みを行ったり、教師たちに調査を行った上で制作が行われていたそうです。
その結果、友達関係、恋愛、親子関係、いじめ、性問題など、思春期であるいわゆる「普通の中学生」がもつ悩みが主な内容となっていました。それにより細かい描写やセリフなどもより身近な真の日常を表現したものでした。
それにより一時は20%以上もの視聴率を取っていたものの、時代が流れ、中学生がもつ悩みも多種にわたり複雑化してきたことで「普通の中学生」の日常を描きづらくなってきたことでドラマの人気も急激に下降して終了となってしまいました。
しかし50年もの長きにわたり人気を博したのは、子育てに悩む親たちや中高生を教育する立場にある教師たちがこのドラマをとおして、思春期に加え反抗期でもある中学生の考えを認識できたり関わり方を学ぶことができたという点が大きかったのかもしれません。
それだけ中学生くらいの年齢の時期は、ドラマにもできるほど多くの悩みの中で葛藤を繰り替えして成長していくということなのかもしれません。
まとめ
中学生の日記は自分の満足度を感じるためのツール(前編)
なぜ日記をつけるの?
普通の中学生の日常を描いたNHK中学生日記とは?