「中学生の日記は自分の満足度を感じるためのツール(前編)」では、中学生が日記をつける理由についてご説明いたしました。後編では、現代の 中学生 がどのように 日記 をつけるのか、またブログやSNSを日記として利用した場合、どのような危険性があるのかご説明いたします。
中学生の日記は自分の満足度を感じるためのツール(後編)
どのように日記をつけているの?
近年の中学生は日記といっても日記帳などを改めて準備する子は少ないようです。今の中学生の多くがスケジュール帳やシステム手帳を持っています。
アルバイトの予定を書き込むほかに、友達とショッピング、カラオケ、ランチなど本来のスケジュール帳としての使用以外に思い出を残す日記として大きな役割を果たしているのです。
色ペンを使ってイラストをたくさん書き込んだり、シールやスタンプでいろどったりするとともに、訪れたショップやカフェの写真や名刺などを貼りつけてとにかくカラフルでぎっしり埋め尽くすことを楽しんでいるようです。
近年の中学生の日記は本来の日記帳のようにダラダラと感情をつづるというよりも誰と何をしたという状況を書き残すことが重要であって、言葉としては「あそこのカフェのランチは超ウマ!」などと一言、二言書き込むだけということが多いようです。
スケジュール帳に今後の予定や思い出がぎっしりと埋め尽くされていることが、自身が毎日充実しているという満足感を再認識できるということのようです。
ブログやSNSは今や大きな日記帳?
多くの中学生がスケジュール帳で日記をつけている中で、ブログやSNSを利用して日記をつける子もますます増えています。日記はそもそも自身の感情をこっそりと書き残しておくものとされていましたが、近年のブログやSNSではその感情をあらわに表現してアップしているのです。
しかしブログやSNSは友達や知り合いだけでなく、全くの他人とも関わり合えるツールのため、書き込む内容によっては大きなトラブルになることもあります。
今やブログやSNSは誰でも簡単に利用できるツールとなってしまったことで、そこに書き込むことの重みさえも感じにくくなるという怖い状況にあります。
自身では日記感覚で友達の名前や日常の様子、また場所の詳細なども無意識に書き込んでしまったことでストーカー被害に遭うこともあります。
ブログやSNSを通じて目に見えない多くの他人と関わることは大きな刺激にもなり楽しいと感じることもあるでしょう。しかしその反面、容易にトラブルにも巻き込まれやすいということをしっかりと認識することが重要でしょう。
まとめ
中学生の日記は自分の満足度を感じるためのツール(後編)
どのように日記をつけているの?
ブログやSNSは今や大きな日記帳?