「アルバイトなしでは厳しい大学生の生活事情?(前編)」では、大学生がバイトをしなければならない背景や人気のバイトについてご紹介いたいました。後編では、親からの仕送の実態やバイト代の使い道についてご紹介いたします。
昨今、不景気から離れて住む子供に仕送りをするということも非常に難しくなってきているため 大学生 自身が バイト をしなければならない事情が浮き彫りとなっています。
アルバイトなしでは厳しい大学生の生活事情?(後編)
アルバイト代の使い道は?
アルバイト代の使い道として最も多いのが交際費、レジャーなど自分のお小遣いで7割近くの人たちが自分の生活の中で少し余裕を持って何にでも活用できるプラスα(アルファ)のお金が必要と考えているようです。
次いで使い道として多いのが貯金です。卒業後の就職活動の際の準備金として考えている人が多いようです。スーツ2着から3着、靴、カバン、交通費、活動中の食事代など何十社も回らなければならない場合、負担額は相当なものとなります。
また無事就職できればその負担額も無駄にはなりませんが、就職難で大学を卒業したらすぐに就職できるとは限らない時代です。自分が就職できないかもしれないということを考えた場合、卒業後の生活費のために貯金が必要です。
また貯金目的の人の中には大学に在学中の留学のために使うという回答もありました。アルバイト代の使い道が貯金と同じくらいの割合となったのが家賃・食費などの生活費です。
数十年前までは親からの仕送りだけでやり繰りをしている大学生が多かったのですが、ここ十数年の不景気から離れて住む子供に仕送りをするということも非常に難しくなってきているため自分自身でも収入を得る必要があるということなのです。
親からの仕送り額はいくら位?
独立行政法人日本学生支援機構の平成24年度学生生活調査により大学生への親からの仕送りの実態が分かります。
4年制の大学生に対しては、国立で月65,000円程度、公立で月78,000円程度、私立で113,000円程度となっていて、国立・公立・私立での月平均が104,000円程度となっています。
ただしこの調査結果は全国すべての大学生対象のため、東京都内を始めとする首都圏内の大学に通う子供に対する仕送り額は家賃などを考えるとより高額になる可能性があります。
例えば住みたい街ランキングで常に上位を示す吉祥寺の1K・1DKの相場は7,52万円、恵比寿は12,79万円、中目黒は11,12万円と、東京都内にアパートやマンションを借りた場合仕送り額のほとんど、あるいは仕送りだけでは支払えない家賃額が負担になってくるのです。
この他に光熱費や食費など毎月必ず発生する支出を考えると大学生生活の中でアルバイトでの収入というものはとても重要だと考えざるを得ない厳しい現実があるのです。
まとめ
アルバイトなしでは厳しい大学生の生活事情?(後編)
アルバイト代の使い道は?
親からの仕送り額はいくら位?