「毒親」という言葉を聞いたことはありますか。子供にとって毒のような影響を与える親のことを「 毒親 」といいます。最近ではネット上に「毒親度チェック」というものが多く見られますが、これらを チェック すると多くの人があてはまるような気がするものも見受けられます。
自分が「毒親」かもしれないと思ったらどうすればいいのでしょうか。
チェックするとあなたも「毒親」にあてはまりませんか?
「毒親」ってどんな親のこと?
「毒親」というのは「毒になる親(原題:Toxic Parents):アメリカの精神医学者スーザン・フォワード著」から生まれた言葉で、「毒のような影響を子供に与える親」のことです。
「毒」という言葉のイメージからは「虐待」や「育児放棄」といった犯罪にあたるような行為を思い浮かべて「自分には関係ない」と思っている人も多いと思います。
子供に暴力をふるったり精神的につらい思いをさせているつもりがなくても、知らず知らずのうちに悪い影響を与えていることもあるのです。むしろ「子供のため」「子供に良かれと思って」あなたがしていることこそが「毒親」になっている部分かもしれないのです。
「毒親」という言葉はご存知なくても「アダルトチルドレン」という言葉は聞いたことがあるという人もいるでしょう。アダルトチルドレンというのは「機能不全家族」の環境で育った人のことです。一般にこの「機能不全家族」の親のことを指して「毒親」という言葉が使われています。
最近では「毒親育ち」という言葉もありますが、アダルトチルドレンと同じ意味で使われているのです。
「機能不全家族」には「虐待」や「育児放棄」も含まれますが、「過干渉」「無関心」「両親の不仲」というものも含まれます。しかしそれが正常か異常かというボーダーラインというものは明確ではありません。
毒親チェックをしてみると
最近は「毒親」に関する情報がネット上や情報誌に多く掲載されるようになりました。「毒親チェック」で検索をしてみると多いものは60項目、少ないものでは4項目という設問でチェックできるようになっていました。
項目の多いものは自身のことだけではなく自分が育ってきた環境、つまり自分自身が「毒親」に育てられたかどうかをチェックする部分が多いようです。
また「子供に対してひどく叱りつける」「子供に対して叱ることができない」というような両極端な項目や「つい兄弟を比べてしまう」「感情的になってしまう」など「程度の問題ではないか?」と思うような項目もあります。
「私は心配性なので過保護になりがち」「子供の自立心を大切にしたいからあまり干渉しない」というように過干渉や無関心に対しての考え方は人それぞれですし、子供の性格によってもその影響は違ってくるものです。
自分の親が毒親だったのかという点も含めて、これらのチェックに回答する際には悩む人も多いのではないでしょうか。
「自己肯定」のできない大人になってしまう「毒親育ち」
ひどい虐待や育児放棄をされて育った子供がトラウマを抱えてしまうことは誰もが想像できることですが、自分の子育てが子供にどんな影響を与えているかということを客観的にとらえながら子供と接している親はどれくらいいるのでしょうか。
「いい母親になりたい」「頼られる父親になりたい」と思いながら子供と接していても、なかなか思い通りにはならないのが子育てです。親自身も完璧なわけではないので感情的に叱ってしまったりすることもあるはずで、それをいちいち「毒親」かもしれないと神経質になる必要はないのです。
ただ「常に叱られてばかりいて褒められたことがない」「いつも行動を指示されて自分の意思で物事を決められない」という育てられ方をした子供は、大人になっても自分自身を肯定することができなくなり、さまざまな「生きづらさ」を抱えることになります。
自分がそのような影響を与えていないかどうかを客観的に考えてみることは大切です。そしてそういう影響を与えていると感じたら、子供との接し方に注意をすることができるはずです。
まとめ
チェックするとあなたも「毒親」にあてはまりませんか?
「毒親」ってどんな親のこと?
毒親チェックをしてみると
「自己肯定」のできない大人になってしまう「毒親育ち」