毒親とは、育児放棄や過干渉などにより子どもの健全な発育を阻害し、子どもの人生に悪影響を与える親のことをいいます。自分の 母 が 毒親 (毒母)だった時、その親から離れて自分というものを確立するためにはどうしたらよいのか、その方法をご紹介します。
毒親である母から離れて自己を確立するためにするべきこと
物理的に距離をとる
一番手っ取り早いのが、物理的に距離をとることです。目に届くところにいるとついつい口を出してあれこれ否定してくるのが毒母の特徴です。
まずは毒母の目の届かない距離に引っ越すなりして、物理的に会う機会を減らすことが有効です。メールや電話の頻度も減らし、毒母に干渉される環境を変えることが対処法としては手っ取り早く有効です。
関係を絶つ必要はありませんが、不要な連絡は過干渉を促しますので、連絡は必要最低限でかまいません。
精神的に距離をとる
毒母に育てられた子供は気付かぬうちに母親と共依存の状態になっていることがあります。それは毒母が自分の考えを押し付け、子どもに対して否定的な子育てをしたために子どもが自己肯定感を持てないまま育ってしまうからです。
自己肯定感を持つためには、まず自分を縛りつけている毒母からの精神的な自立が必要です。例えば、自分がしたいことを母親に伝えると、毒母は必ず否定してきます。その時に、その否定を受け入れず、自分の意思を貫きましょう。
自分の意思を貫き、目標を達成することが自己肯定感を高めることが、自己を確立する要素となります。
頼れる相手を他に見つける
毒母に育てられると自分を否定されて育てられるため自分に自信が持てず、人間不信になったり人に頼ることがうまくできないかもしれません。
しかし頼れる相手を見つけ、ありのままの自分を受け入れてもらうことが自己の確立にはとても大切です。自分を認めてもらうことが自己肯定感を高めるために必要なことだからです。
ただし、この頼れる相手というのは、「依存ではなく共存できる相手」であるという点に注意して下さい。依存してしまっては毒母が新しい別の人になっただけで、また同じことの繰り返しになる危険性があります。
自分の価値観をしっかりもつ
毒母に育てられると自己肯定感が低いままに大人になるため、自分の価値観をいうものを持てません。ですから意識的に自分の価値観について考えなければいけません。
自分にとって何が大切なのか、物事の優先順位を自分で決められるようになり、物の価値を自分で計れるようになることが大切です。他人の意見に惑わされない気持ちの強さを持ってください。
生き辛さを母親のせいにしない
毒母に育てられたせいで自分を肯定できない、自分の意見が言えないなど、社会での生き辛さを感じることが多々あるかと思いますが、それを母親のせいにしてはいけません。もちろんそうなったのは毒母の影響が大きいためで、許せない気持ちもあるでしょう。
ですが、いつまでも母親のせいだと思っていては毒母の呪縛から逃れられません。許す必要はありませんが、毒母のせいだとこだわることはやめてください。母は母、自分は自分だと割り切ることで毒母から自分を解放しましょう。
母親を変えるのではなく、自分が変わる
母親に変わって欲しいと思う気持ちは分かりますが、説得したところで毒母は変わりません。むしろ自分の意見を押し付けて、自分優位を貫いて育てた子どもに説得されることは屈辱であり、状況や関係がこれまで以上に悪化する可能性すらあります。
毒母を変えるのではなく、自分が変わることで状況を打開するようにしましょう。自分が変わることが自分の存在価値を高め、自己肯定感を高め、自己を確立するための最短で最善の方法です。
どうしても母親と話し合いたいのであれば、自己を確立できて母親と向き合っても自分をしっかりだせるようになってからにしてください。
自分というものをしっかり持った状態で話ができれば、例え母親が変わらなかったとしても自分の中で納得できる落としどころを見つけることができるでしょう。
まとめ
毒親である母から離れて自己を確立するためにするべきこと
物理的に距離をとる
精神的に距離をとる
頼れる相手を他に見つける
自分の価値観をしっかりもつ
生き辛さを母親のせいにしない
母親を変えるのではなく、自分が変わる