近年では女性の社会進出が進み、一人目の出産で育児休暇を取得して仕事復帰する女性も増えています。しかし育児と仕事の両立は夫婦間の問題だけではなく職場の上司・同僚の理解と協力が必要となる場合も多々あります。
そういった背景の中で二人目の妊娠を考えるということはとても大きな問題のようです。
今回は 二人目 の妊娠の難しさについてご紹介します。
二人目の妊娠は難しい?(前編)
初産希望年齢の上昇も原因?
ある企業で「あなたは何歳で一人目の子供を産みたいですか?」という調査では1位が29歳(18.1%)でした。続いて2位:30歳(13.2%)、3位:35歳(10.8%)という結果でした。
晩婚化がますます進み20代で初産を経験したいと思う人は1位:29歳のみで、その他10位までに20代がランキングされることはありませんでした。
30歳前後での初産を希望する理由として、女性の社会進出は非常に大きな割合を占めます。数十年前までは女性は20代前半に会社勤めをして、20代半ばで結婚して寿退社または20代後半に妊娠と共に退社する形が安泰と考えられていた時代が続きました。
しかし女性の社会進出が進んだことで女性が比較的安定した収入を得ることができて、能力・収入ともに男性に頼らなくても生活ができる状況に変わりました。そういった背景から仕事を失いたくないと考える女性も増えています。
社会全体も数十年前までの「女性の人生は結婚・出産が大きな目標」という考え方をする人の割合も少なくなっていることも確かです。
初産年齢が上がっていることで二人目の妊娠希望年齢はより高齢化します。高齢での妊娠は卵子の老化に伴い若年齢と比較すると妊娠しづらい体になります。また妊娠した後も妊娠中毒症になる可能性が高まり、流産の可能性も上昇します。
初産の高齢化に伴い結婚・一人目の出産までは考えても、二人目の妊娠をためらっている夫婦も少なくないようです。
子供の出生人数の実状とは?
結婚期間15年から19年の世帯の子供の出生人数の割合を調べたところ、1992年には子供数が0人世帯の割合が3.1%、1人が9.3%、2人が56.4%、3人が26.5%、4人以上が4.8%でした。
2010年になると子供数0人が6.4%、1人が15.9%、2人が56.2%、3人が19.4%、4人以上が2.2%でした。20年弱で3人以上の子供を持つ夫婦の割合が大きく低下していると共に子供を持たない夫婦の割合も増加していることが分かります。
近年女性の社会進出が進み夫婦ともに仕事、あるいは子供以外のことに幸せを見出す考え方も浸透していることは確かです。またその背景には晩婚化により第一子出産の高齢出産化が高まり、第一子の段階での不妊も大きな問題となっています。
この時代背景の変化が二人目の妊娠を悩ませる大きな要因となっていることは確かです。
まとめ
二人目の妊娠は難しい?(前編)
初産希望年齢の上昇も原因?
子供の出生人数の実状とは?