「二人目の妊娠をためらう理由と問題点とは?(前編)」では、出産率や晩婚化についてご説明いたしました。後編では、 二人目 を 妊娠 しずらい要因についてご説明いたします。預け先の問題や社会復帰の問題、また二人目不妊の問題などが見受けられます。
二人目の妊娠をためらう理由と問題点とは?(後編)
子供の預け先の問題
近年では社会進出する女性が増えて保育園や施設に子供を預ける家庭が増えています。しかし母である働く女性たちは誰もが望んで高額な保育料がかかる施設に子供を預けたいと思っているわけではありません。
数十年前までの家族の姿といえば祖父母・子供・孫の三世代が共に生活するという事が当たり前でした。仕事を持った子供世代の母がいれば仕事中孫の面倒は祖父母がみたものでした。
核家族化により多くの女性が仕事中に親に子供を預ける事が出来ないためにやむを得ず保育料が高額な保育園などの施設に子供を預けざるを得ない状況になってしまっている家庭も少なくないのです。
これは二人目の出産を希望していた親たちにとって妊娠をためらわせている大きな原因ともいえます。
女性の仕事復帰の難しさが原因?
子供を持った女性が仕事をするためには様々な条件が必要となります。最も大きな条件としては業務時間の短縮または残業なしということです。
乳幼児期の子供の場合保育園などの施設は預けられる時間は決まっています。しかしフルタイムで働く場合その時間までに子供を迎えに行くことは非常に難しい事です。そこで残業はそもそも除外し、通常の就業時間も朝と夕方に時間短縮で働くことが労働基準法でも認められています。
しかし子供の病気などにより規定よりも早く退社しなければならない時が頻繁に発生する場合もあります。職場で産前・産後休暇や育児休暇を取得した女性にとって職場復帰した後に就業時間を短縮する事は職場や上司、同僚に非常に気を使うものです。
職場復帰して上司や同僚たちとの関係をやっと取り戻したにもかかわらず二人目を妊娠する事で再構築しなければならないという事は非常に難しく避けたいと考える女性も少なくありません。
二人目の妊娠がしづらい?
二人目不妊といって一人目は問題なく妊娠・出産できたにもかかわらず二人目の妊娠がなかなかできないことを言います。一人目の出産後妊娠可能期間が開始してから二年以上妊娠できない場合は二人目不妊が考えられます。
二人目不妊の最も大きな要因と考えられているのは初産の高齢化です。2014年の年齢別出産率から30歳から39歳までの出産率が合計58.3%の結果が出ている通り、この年齢以降に二人目の妊娠をする事は様々な問題もあります。
加齢により卵巣や卵子の質の低下やホルモン分泌異常などもあり年齢が上がるほど妊娠しづらい状態になってしまうのです。また女性だけに関わらず男性も年を追うごとに精子が老化するため不妊の原因になります。
女性の社会進出が増加していますが一人目の子供を抱えながらの仕事との両立はストレスが溜まり不妊の原因にも成り得るのです。
ストレスは女性の排卵障害をもたらします。精子もストレスの影響を受けやすいので夫婦ともに出来る限りストレスを溜めない環境で生活することが望ましいのです。
このように晩婚化が進み初産の返礼も恒例となってきたことで二人目の妊娠が難しくなってきていることは確かです。
まとめ
二人目の妊娠をためらう理由と問題点とは?(後編)
子供の預け先の問題
女性の仕事復帰の難しさが原因?
二人目の妊娠がしづらい?