子どもが長期間学校に行かなくなることを不登校といいます。学校に行かない 不登校児 は多くの学校で学年に1人や2人はいるぐらい珍しい存在ではありません。
子どもが不登校になってしまったら親はどうしたら良いのでしょう。
学校に行けない!不登校児に親ができること
不登校になった理由を考える
親がまずできることのひとつに子どもが学校に行きたくない原因を探ってみることがあげられます。学校でいじめがあったのではないか?誰かどうしてもうちの子どもと合わない生徒がいるのではないか?などあらゆる原因を探ってみます。
原因がはっきりしていれば、それが解決すれば学校に行けるようになるかもしれません。しかしいじめなどのはっきりとした理由での不登校も多いですが、学校の規律が子どもには合わなかった、勉強があまり好きではなかった、学校の存在自体が子どもには苦手だ、など曖昧な理由もあります。
そういったはっきりとした理由がわからない、そのことを親が知ることも重要なのです。子どもが不登校になった理由を探ることは、子どものことを知るために必要なことだからです。子どもの気持ちに寄り添う、それがまず親としてできることのひとつです。
不登校を理解する
親が不登校になった子どもを持ち、悩むのはなぜでしょう。そこには親として子どもを思う気持ちだけではなく、子どもが不登校になってしまったことに対する自分自身の責任を感じてしまうからではないでしょうか。
他の子どもは学校に問題なく通っているのにどうしてうちの子は学校に行けないのか、そう考えたときに今までの自分の子育てが間違っていたのではないか、子どもが学校に行けないのは自分の責任なのではないか、と考えてしまうのです。
しかし学校に行かないと決断したのは親ではなく子ども自身なのです。理由はわからなくても学校に行けなくなってしまったのは、親の責任でも子どもの責任でもありません。自分を責めてしまう親の多くは子どもが学校に行けなくなった理由を理解することができていない場合が多いのです。
子どもや自分自身を責めることはやめ、不登校ということについて親がしっかりと学び、子どもが学校に行けなくなった事実をきちんと理解することが大切です。
子どもを孤独にさせない
不登校児は学校に行かないことで友達からも先生からも心が離れてしまいます。親から無理に学校に行くよう強要されたり、罵倒などを浴びたりすれば、その孤独感はより強くなってしまい、引きこもりのような状態になることもあります。
子どもが不登校になった場合、子どもの孤独な気持ちを強めないよう今まで以上に子どもと会話をする時間を作るようにしましょう。親はいつでも子どもの味方でありそばにいる存在なのだと子どもにわかってもらえるようにすることも大切です。
家族だけで悩まず第三者に相談を
子どもの不登校を恥じてしまう親は家族だけでその問題を抱えてしまいます。それによって家族は孤立してしまい、子ども自身も孤独感を強めてしまうことになります。
学校だけではなく専門の機関などに早めに相談をすることをおすすめします。第三者が入ることで家族が孤立することがなくなり、子どもも社会との接点を持つことができます。
毎日の生活で自信を取り戻す
無理に学校には行かせない、本人が行きたくなる日まで気長に待つことが不登校児への対応のひとつですが、家で過ごす場合でも規則正しい生活を送らせるようにしましょう。
朝は学校に行く時間に目覚めさせ、日中はできる限り勉強に向かわせます。親も一緒に付き合うぐらいの覚悟が必要かもしれません。家でできる家事などの仕事があれば、それを子どもにやってもらうことも良いでしょう。
不登校になったことで子どもは自分に自信をなくしています。家で少しでも役に立てているといったことが子どもの自信につながり、いつか学校に行ってみたいといった気持ちを育んでくれるかもしれません。
まとめ
学校に行けない!不登校児に親ができること
不登校になった理由を考える
不登校を理解する
子どもを孤独にさせない
家族だけで悩まず第三者に相談を
毎日の生活で自信を取り戻す