子どもの生活上で親が気にしなければいけないことのひとつに 誤飲 と 誤嚥 があります。どちらも重篤な場合は子どもの命を奪うこともあります。子どもの安全を守るために、親として誤飲と誤嚥を起こさないよう、細心の注意を払う必要があります。
子どもの安全を守る!気をつけたい誤飲と誤嚥
知っておきたい誤飲と誤嚥の違い
どちらも言葉が似ているため混同してしまいがちですが、誤飲と誤嚥は違うものです。誤飲とは、食べ物ではないものを口に入れてしまうことを指しますが、誤嚥は食べた食事が誤って胃や腸ではなく気管などに入ってしまうことをいいます。
誤飲は「食べ物ではないもの」を口にした場合、誤嚥は「食べ物」を口にした場合です。その点が大きな違いです。
なぜ誤飲してしまうのか?
赤ちゃんが成長してくると、未知のものを自分で確認したいといった欲求がでてきます。まずは手で触れ確認し、そのあとに口に入れる行動をします。口に入れることで赤ちゃんは物を確認するのです。
これは子どもの成長過程では必ず通る道でもありますので、どの子どもでも誤飲をしてしまう可能性があるということです。
誤飲しやすいもの
赤ちゃんの誤飲事故で多いものは「タバコ」「おもちゃの部品など」「医薬品や化粧品」「電池、ボタン電池」などです。普段から赤ちゃんが手にするものもあれば、赤ちゃんからは離れた場所に置いておくべきものも含まれていることがわかります。
赤ちゃんの手が届かない場所だと思って置いておいたものであっても、赤ちゃんの手が届いてしまうことがあります。また、ちょっとした親の油断が原因になってしまう場合もあるでしょう。
赤ちゃんが絶対に手にしてはいけないものは、引き出しなどの奥にしまい、さらにストッパーなどのグッズをとりつけるようにしましょう。
ハイハイしたい赤ちゃんが動き回ることができるスペースを確保することも大切です。ベビーガードなを取り付けて、キッチンや洗面所、お風呂などの危険な場所には赤ちゃんが絶対に入れない工夫をすることが大切です。
誤嚥の危険性
誤嚥とは、食べ物が気管などに入ってしまうことを言いますので、異物を飲み込んだ誤飲とは違います。誤嚥の原因になる食べ物はさまざまで、「お肉」「野菜」「ソーセージ」「チーズ」なども誤嚥の危険があります。
こんにゃくゼリーで窒息した事故も多くありました。子どもの誤嚥を防ぐためにまず親ができることは、食べるものの大きさに気をつけることです。野菜やお肉などは子どもが飲み込みやすいサイズに切って調理しましょう。
子どもが食事をとる際には、良くかんで食べる習慣をつけさせることです。よくかんで食べることで誤嚥の原因を減らすことができます。
誤飲や誤嚥に気づいたら
子どもの様子がおかしい、顔色が悪くなってきたなど誤飲や誤嚥に気づいた場合はどう対処すべきでしょうか。飲み込んだものによって対処の方法は違ってきます。
まずは何を飲み込んでしまったのかを知る必要がありますので口の中を確認し、中に残っているものはないかを調べます。取り出すことができる場合はそこで取り出した方が良いですが、無理に手を入れて取り出そうとすると、さらに奥に入ってしまうことがありますので、無理はしないでください。
吐き出させることができそうであれば、背中を叩いて吐き出させますが、すでに飲み込んでしまった場合は対処が違います。タバコや医薬品、化粧品などを飲み込んでしまったときは、口に残っているものをぬぐい取ります。
水や牛乳を飲ませたくなるかもしれませんが、飲み込んだものにより水などを与えるべきでない場合もありますので、勝手な判断でむやみに与えないようにしましょう。できる限り早急に医療機関に連絡をし、対処方法を聞くべきです。
医療機関での処置をした方が良い場合はすぐに救急車などに連絡をして、慌てずに対応するようにしましょう。誤飲や誤嚥の事故は突然起こるものです。万が一起きてしまったときにすぐに対応できるよう、目につく場所に医療機関の連絡先などを書いておくと良いでしょう。
まとめ
子どもの安全を守る!気をつけたい誤飲と誤嚥
知っておきたい誤飲と誤嚥の違い
なぜ誤飲してしまうのか?
誤飲しやすいもの
誤嚥の危険性
誤飲や誤嚥に気づいたら