自分の 子供 が 発達障害 かもしれないと思った時、医師の 診断 を受けるか否か迷われる方もおられるかと思います。診断を受けられる時期や場所、また診断を受けるメリットとは何でしょうか。
診断を受けるのが怖いという親御さんに、ぜひ読んでいただきたいと思います。
子供の発達障害診断について
発達障害の診断を受けられる時期
発達障害を疑うきっかけとなる症状はさまざまです。赤ちゃんの頃なら目が合わない、言葉がいつまでたっても出てこない、幼稚園などの集団生活に入ったら他の子供達と同じ行動ができない…。「なんとなく気になる点」に気づく年齢もいろいろです。
一般的には、医師の診断は3才頃から可能とされています。それ以前であると、発達障害なのか個人差なのかわかりにくいためです。
発達障害の診断を受けられる場所
3才頃を目安に、小児科や児童精神科といった医療機関で発達検査を受け、医師が診断を行います。
診断を下せるのは医師のみとなっています。療育機関や自治体の保健センター、児童相談所などの発達相談員も簡易な発達検査は行えますが、検査結果をもとに診断を下すことはできません。
このような機関では、発達検査を行い結果を保護者にフィードバックして、実年齢からの遅れ具合の有無を伝えたり、その結果に対する対処法をアドバイスしたり、また検査結果しだいでは、医療機関を紹介するといった役割があります。
発達障害の診断を受けるメリット
発達障害の診断を受けた保護者は、ショックを受けたり絶望感に襲われたり、信じたくないと拒否する思い、また戸惑いなどさまざまな感情をもつことでしょう。
「結果を知るのが怖い」「どうせ治らないものなら」と発達検査や診断を受けたがらない保護者もいます。
しかし発達検査と診断を受けることによって、その子供の得手不得手、困り感、感覚過敏の有無などが、さまざまな検査項目により浮き彫りになり、医師と保護者双方でその子供の特性について詳細に把握することができます。
それによって、その子供が必要としているサポート、言語療法や作業療法、また療育教室などその子に合わせた訓練、教育をスタートすることができるのです。
発達検査を拒否したことでその子の発達障害が放置され、診断が遅れたことにより、小学校などに上がってからさまざまな問題行動が顕著になったり、不登校やうつ症状などの二次障害につながってしまうことがあります。
そうなってしまうと治療にも時間がかかり、もとの状態に戻すのは容易なことではありません。
検査結果が出るのがこわい、診断を受けるのがこわいという気持ちは、わが子の発達障害を疑う保護者なら誰にでもあるものかと思いますが、当事者の子供のためには、可能な限りなるべく早い時期に診断を受けるにこしたことはないでしょう。
大事なのは診断を受けた後
医師の診断を受けた後、必要に応じて、医師より言語療法や作業療法などの訓練を開始するよう指示が出ます。
同じ医療機関で訓練が受けられればベストですが、最近はどの医療機関も発達障害の子供の受診が増加しており、なかなか希望する頻度の訓練は受けられないことが多いかと思います。
例えば言語療法を受けたなら、家でも訓練内容を思い出し、できるものは日常生活に取り入れてみましょう。日常の中で無理なく療育ができれば理想的です。
また療育機関についても、医師から紹介を受けたり、自治体に相談すると紹介してもらえたりします。小学校に上がってからは、放課後に少人数のグループに複数のスタッフが入って行うさまざまな療育プログラム、「放課後デイサービス」などを受けることができます。
そして診断を受けていれば、幼稚園や保育園、学校への入園・入学また進級の際、困りごとがあった際などに先生方へ相談する場合もスムーズです。
定期的な個人面談などの際にも、発達検査の結果を共有し、医師からのアドバイスもふまえて問題行動や子供が困っている点について話し合うこともできます。
また診断を受けることで、自治体に療育手帳や特別児童扶養手当などを申請することもできます。
さまざまな特性を抱え困っている子供のために、なるべく早い時期に診断を受け、本人が少しでも生きやすくなるよう親として全力でサポートしてあげましょう。
まとめ
子供の発達障害診断について
発達障害の診断を受けられる時期
発達障害の診断を受けられる場所
発達障害の診断を受けるメリット
大事なのは診断を受けた後