吐き気というものは誰にでも日常的によくある「不快な症状」の1つではないでしょうか。大人であれば自分で原因を考えたり対処法を調べたりもできますが、子供の場合は症状をうまく説明することも困難ですので、親としては様々な可能性を頭においておく必要があります。
子供に吐き気が起こった場合「胃の調子や食べたものが悪いのかな?」と考えがちですが、意外と知られていない原因として「 貧血 」から起こる 吐き気 もあるので、詳しくご説明いたします。
知らなかった!貧血が原因で起こる吐き気があるなんて・・・
一般的な吐き気の原因について
大人が日常生活で吐き気を感じたとき、まず原因として考えるのは「食あたり」「飲みすぎ・食べ過ぎ」といった胃腸からくる症状というのが一般的でしょう。他には「乗り物酔い」「薬の副作用」「妊娠の兆候」なども思い浮かびます。
子供の場合もまずは飲食物が原因だと考えるのが一般的です。
これらが原因で吐き気が起きた場合には、お母さんには心当たりがあるはずなので、最近食べたものや日常生活を振り返って「あれが良くなかったのかな」と思い当たればその原因に合った対処法で吐き気を解消することができるはずです。
では何も心当たりがないのにも関わらず吐き気が起きた場合はどうでしょう。子供が吐き気を訴えたときにはウイルスによる腸炎や自家中毒、虫垂炎なども考えられます。
また最近では大人だけでなく子供にもストレスが原因の吐き気というものも増えているようです。原因がわからない吐き気に対しては早めに医師の診断を受けることが必要です。
貧血が原因で起こる吐き気とは?
一般的な吐き気の原因としてはほとんど知られていないものに「貧血」による吐き気があります。
貧血とは血液中のヘモグロビンの濃度が薄くなることにより、身体に充分な酸素が行きわたらなくなる状態のことです。貧血になると「めまい」や「立ちくらみ」という症状が頻繁に起こったり、疲れやすくなります。
中でも子供に多いのは「鉄欠乏性貧血」で、読んで字のごとく鉄分が不足して起こるものです。偏食による栄養の偏りや怪我による出血、また感染症などにより体内の鉄分が失われてしまうことが原因であることが多いようです。
貧血の初期症状は「めまい」がしたり、「顔色が悪くなる」、「息切れがする」といったものがよく知られていますが症状が軽いうちは体質のせいなどと軽く考えて病院に行くなどの対処をしない親も多いものです。
しかしそのままの状態を放置していると貧血の症状がすすみ、頭痛や動悸、食欲不振なども現れます。さらにヘモグロビンが減少すると脳に酸素がいきわたらなくなり吐き気や呼吸困難といった深刻な事態になってしまうのです。
つまり貧血によって吐き気が起こるというのは貧血がかなり重症化した状態であるということです。
貧血をそのまま放置してはいけない理由
「朝なかなかすっきりと目覚められない」、「疲れやすい」、「食欲がない」などの日常的な体調不良の兆候は、様々な要因が考えられるが故に「とりあえず様子をみよう」という考えになりがちです。
特に子供はその症状が周囲からはわかりづらく、本人も気付いていないことが多いものです。吐き気や頭痛といった誰にでも起こる症状は軽視しがちですが、なんらかの原因があるからこそ起きているのです。
吐き気の原因が貧血だった場合、貧血そのものも重症化すると危険なものであることは説明したとおりですが、貧血になる原因が単なる栄養の偏りなどではなく他の病気によるものだったということもあります。
どんな病気も早期発見が大切であることは言うまでもありません。起き上がれないほどに身体がだるく吐き気が起こるような状態になる前に、医師に診てもらうようにしましょう。
まとめ
知らなかった!貧血が原因で起こる吐き気があるなんて・・・
一般的な吐き気の原因について
貧血が原因で起こる吐き気とは?
貧血をそのまま放置してはいけない理由