貧血の症状を訴える人は圧倒的に女性が多いとされています。女性は毎月の生理で血液を失う上、出産時にも大量の血液を失います。産後も育児に追われる生活をしていると、鉄分が不足すると貧血になりやすくなってしまいます。 貧血 の原因・ 解消 法を詳しく知りましょう。
立ちくらみやめまい・・・育児中の貧血の原因と解消法は?
その貧血、「鉄欠乏性貧血」かも?
赤ちゃんのおむつ替えなどのお世話をした後や、小さなお子さんと目線を合わせて話した後など、立ち上がったとたんにクラッとなるのが貧血です。そのような症状を経験したことがある方の5~8割ほどが「鉄欠乏性貧血」だと言われています。
鉄欠乏性貧血はその名前の通り、血液中の鉄分が不足してヘモグロビンの量が減ってしまうことが原因で起こります。
ヘモグロビンが減ると、体中に充分な酸素を運ぶ力が弱くなってしまうため体内が酸素不足の状態になります。そのため、疲労が蓄積したり立ちくらみ・めまいなども起きてしまいます。
産後間もないママは、体型を早々に元に戻そうとダイエットをしたり、赤ちゃんの生活に合わせるために充分な食事・栄養を考える時間が取れなかったりすることが多いため、より鉄分が不足する環境になりやすくなります。
貧血の解消法は?
鉄欠乏性貧血の状態は、体の中の鉄分が不足している状態ですので、体に鉄分を取り入れることで解消することができます。一番手軽な方法が「食事による鉄分の摂取」です。
鉄分が多く含まれている食材として、レバーやひじきがよく知られていますが、レバーの過剰摂取はビタミンA過剰症の原因、ひじきの過剰摂取は海洋汚染によるヒ素の摂りすぎになる恐れがありますので、摂取量に注意が必要です。
カツオ・ブリといった赤身の魚、シジミ・アサリなどの貝類、ほうれん草・小松菜・水菜・春菊といった緑黄色野菜にも鉄分は含まれていますので、バランスよく摂取して貧血を解消するようにしましょう。
食事で鉄分の摂取を心がけても、なかなか貧血の改善がみられない場合もあります。そのような場合は、医師の診察を受けて鉄剤を処方してもらうようにしましょう。効率よく鉄分が摂取できますので、貧血改善のスピードが上がります。
鉄分摂取とあわせて行いたいこととしては、睡眠をしっかりととることです。疲労を蓄積しないことが貧血改善のポイントになります。
また、鉄分が体に吸収されるのを妨げる成分として、タンニンがあります。食事で鉄分を多めに摂ろうとする場合は、食後1時間程度はコーヒー・紅茶・緑茶といったタンニンを含んだ飲み物を飲まないように気をつけましょう。
外出先で思わぬ貧血症状!少しでも早く解消するには?
貧血の症状が出るのは家にいるときだけとは限りません。食事などに気をつけていても、外出先で思わぬ立ちくらみ・めまいが起きてしまったらどうすればいいでしょうか。症状を少しでも早く解消するためにおすすめのものを紹介します。
外出先でよく見かけるのがコンビニエンスストアです。コンビニで購入できるものの中には、貧血解消に役立つものが多くあります。その中の一つが飲料です。
プルーン味の飲むヨーグルトには成人女性が1日に摂取すべき鉄分の半分以上が含まれています。飲みやすい上に価格も手頃なためイザという場面で役立ってくれます。
さらに、野菜ジュースに鉄分を多く含んだ飲料も販売されています。ヨーグルト飲料が苦手な方は、野菜ジュースタイプの飲料で貧血を解消することができることを覚えておきましょう。
また、栄養ドリンク剤にも鉄分を多く含んだ商品が販売されています。栄養ドリンク剤には色々な種類がありますが、鉄分が多い商品にはパッケージに必ず「鉄分」や「Fe」といった文字がかかれていますので、商品を選ぶ際に気にするようにしてください。
まとめ
立ちくらみやめまい・・・育児中の貧血の原因と解消法は?
その貧血、「鉄欠乏性貧血」かも?
貧血の解消法は?
外出先で思わぬ貧血症状!少しでも早く解消するには?