貧血 は自覚症状がないままに進行していくことがあります。いつも通りと思っていたのに、突然めまいがしたり、緊張しているわけでもないのに動悸がしたり、前触れもなく意識を失い倒れてしまうことがあります。
そのようなとっさの場合にできる 応急処置 をご紹介します。
突然のめまい!もしかして貧血?とっさにできる応急処置
自覚症状がでたらまず安全確保
めまいや動機などの自覚症状が出たり、体調が悪くなり倒れてしまいそうなときは、ゆっくりとその場にしゃがんだり座ったりしましょう。
突然倒れてしまうと頭を打ってしまったり、物や人にぶつかってケガをする危険があります。
頭の位置を低くし、周りに人がいる場合は体調がすぐれないことを伝えて、助けを求めましょう。安全な場所まで移動できるときは、ゆっくりと周りに注意しながら移動しましょう。
他の人が倒れた場合は、周りに危険がないか確認し、安全を確保しましょう。
身体を楽にする
身体への負担を軽減して気分を楽にするために、衣服のボタンやベルトをゆるめましょう。
呼吸を楽にするためには、首元や腹部を緩めることが効果的です。荷物を持っているときは降ろしましょう。
座っているよりも、身体を横たえて寝る方が、より身体への負担を軽減して血流をよくすることができます。
頭の位置を低くすることで脳への血流が改善し、めまいの軽減をはかることもできます。
意識がある場合は、自分で楽な体勢で休みましょう。意識がない人を介抱するときは、嘔吐の有無を確認し、吐いたもので窒息しないよう身体を横向きにしましょう。
身体を温める
貧血の症状のひとつに悪寒や冷えがあります。重篤な場合は体が震えるほどの寒さを訴えることもあります。
自覚症状に悪寒がなくても、症状を改善するために、身体を温めて血流を促進することは有効です。
身体を温めるために、全身に毛布をかけたり暖房を使用します。
湯たんぽやホッカイロがあるときはお腹を温めたり、首元や足の付け根などの太い血管を温めると、身体が温まりやすくなります。湯たんぽの代わりに、ホットの缶コーヒーやペットボトルを利用することもできます。
貧血で体調が悪い時の入浴は、浴室で倒れてケガをしたり、浴槽で意識を失って窒息するなどの危険が多いため、おすすめできません。あくまでも横になったまま、身体を温めるようにしましょう。
飲食が可能な状態であれば、温かい飲み物をゆっくりと飲むことも効果的です。一気に飲食すると、胃腸へ負担がかかり、嘔吐や吐き気を引き起こすことがあるため避けましょう。
また一気にたくさん食べると、消化のために胃腸へ血流が集中して全身の血流が十分でなくなり、手足が冷えたり寒気を感じることがあります。
身体に負担の少ないものを、ゆっくりと摂って温めるようにしましょう。
安静にする
上記の方法を試して症状が改善してきても、すぐには起き上がったり立ち上がったりせず、しばらく安静にしましょう。すぐに動き始めると、よくなったと思っていても再び症状があらわれることがあります。可能であればそのままひと眠りして、体力の回復を図ることをおすすめします。
病院を受診する
意識を失ったまま回復しないときや、安静にしていても症状が改善しないときは救急車を呼んだりすぐに病院へ行く必要があります。
症状が緩和して体調がよくなり、起き上がることができるようになってきた場合も、なるべく早く医療機関を受診しましょう。
自覚症状が出ている場合、かなり貧血が進行していることがあります。
紹介した応急処置はその場しのぎの対応で、貧血を改善するものではありません。
また、食生活の改善やサプリメントの摂取など、自分の努力だけで進行した貧血を改善することは難しい場合があります。
大きな病気につながるまえに、また元気に毎日を送るためにも、すみやかな受診をお勧めします。
まとめ
突然のめまい!もしかして貧血?とっさにできる応急処置
自覚症状がでたらまず安全確保
身体を休める
身体を温める
安静にする
病院を受診する