貧血というと、大人の女性がかかりやすいというイメージがあるかもしれません。ですが、成長期の子供たちに見られるのが「鉄欠乏性貧血」です。子供の 貧血 に鉄分の サプリメント を飲んでも良いのでしょうか?サプリメント以外の対処法はあるのでしょうか?
子供の貧血症状にサプリメントを利用しても大丈夫?
子供の貧血は何歳頃から気を付ければいい?
通常、赤ちゃんは誕生時に肝臓に約6か月分のフェリチンという貯蔵鉄の成分を蓄えて生まれてきます。そのため、生後6か月ほどは貧血にはならないと言われています。ですが、低体重で生まれてきたりママが貧血の場合は、貯蔵鉄の量が少ないこともあります。
その後、離乳食が始まっても食事の中に含まれる鉄分が少なかったり、好き嫌いが多く色々な食材を食べなかったり、発達速度が速かったりすると乳幼児でも貧血と診断されることがあります。
幼児期に貧血の診断を受けることがなかった子供でも、思春期には要注意が必要です。このころには男女問わず鉄分が不足しがちになるので、貧血と診断される子供が増えてきます。
鉄分は血液中のヘモグロビンを作り出すために大切な役割を持っており、不足すると全身に十分な酸素を送り届けることができなくなってしまいます。大切な成長期を貧血にならずに過ごすためにも、赤ちゃんの頃から貧血には気を付けてあげることが大切なのです。
子供の貧血にサプリメントは有効?
人間の体には通常、「自分の力で治癒する能力」が備わっています。サプリメントを日常的に利用していると、体が本来持っている「治癒する能力」が衰えてしまうことが考えられます。
急激な貧血状態を解消するためにサプリメントを飲むのは良いのですが、日常的に続けて飲むのはあまりおすすめできません。
サプリメントはあくまでも補助的なもの、と考えて子供が自分の力で貧血を克服できるように工夫できるといいでしょう。
急激な貧血症状を改善するためのサプリメントとしては「ヘム鉄」の多く含まれたサプリメントを飲まれることをおすすめします。症状が改善されたら、サプリメントを休んで食事などで鉄分を摂るように心がけましょう。
サプリメント以外で鉄分を摂取する方法は?
貧血を日常的に予防するためには、日々の食事からなるべく多くの鉄分を摂取することがおすすめです。鉄分が多く含まれている食品を上手に調理して体内に鉄分を取り入れるようにしましょう。
鉄分には動物性の食品に含まれる「ヘム鉄」と植物性の食品に含まれる「非ヘム鉄」があります。ヘム鉄の方が吸収力が良いと言われていますので、効率的に鉄分を取り入れたいならヘム鉄を摂るようにしましょう。
鉄分が多く含まれている食品としては、豚レバー・鶏レバー・ハマグリの佃煮・あさり・煮干し・切り干し大根・きなこ・小豆・青のり・ココアなどがあります。
また、お菓子にも鉄分やカルシウムが多く含まれているものも販売されています。どうしても食事からの鉄分摂取がうまくいかないのであれば、お菓子から鉄分を摂取するのもいいですね。
鉄分はたんぱく質・ビタミンC・ビタミンBと摂取することで、より吸収力が高まります。反対に、コーヒー・お茶・玄米・ライ麦パンなどは節分の吸収を妨げてしまいます。
鉄分の吸収を考えた食事を摂るなら、こういった食べ合わせも考えるようにしましょう。同時に摂取することを避けるだけでいいので、時間を空けて飲食するようにすれば大丈夫です。
貧血対策には適度な運動・睡眠も効果的
血液は骨髄で作られています。そのため、貧血の改善には適度な運動をすることも必要になってきます。子供でも簡単に取り組める縄跳び・ウォーキングなどを毎日少しずつでもいいので行うようにしましょう。
また、貧血には睡眠不足が大敵と言われています。食事や運動で対策をしていていも、睡眠が足りないと無駄になってしまいますので、睡眠不足にならないように気を付ける必要があります。
まとめ
子供の貧血症状にサプリメントを利用しても大丈夫?
子供の貧血は何歳頃から気を付ければいい?
子供の貧血にサプリメントは有効?
サプリメント以外で鉄分を摂取する方法は?
貧血対策には適度な運動・睡眠も効果的