貧血というと、めまいや立ちくらみを起こすというイメージが強いかと思います。ですが、色々な種類がありそれぞれに適切な対処方法があります。自分の 貧血 がどのような種類のものであるかを知り、正しい 対処 方法を知っておくとイザという時に安心です。
貧血になった時の正しい対処方法が知りたい
貧血の種類と原因を知ろう
貧血の症状を訴える患者さんの約7割もの患者さんが「鉄欠乏性貧血」と診断されます。その名の通り、鉄分の摂取量が減ってしまったり体外に排出される鉄分が多い場合に発症します。鉄分は血液中の赤血球の主な原料となるため、めまいや立ちくらみが起きてしまいます。
また、大きな手術をしたことがあったり胃潰瘍や痔・月経過多などの病気をお持ちの方に多いのが「失血性貧血」です。体の中で出血が起きているために血液量が減少して起きる貧血です。
肺・肝臓・腎臓に疾患のある方、心臓病やリウマチ・寄生虫といった慢性的な感染症、がんなどが原因で発症する貧血は「続発性貧血」と言います。
血液を作り出すはずの骨髄で赤血球が作られる時にビタミンB12や葉酸が欠乏すると起きるのが「ビタミンB12欠乏性貧血」と「葉酸欠乏性貧血」です。
骨髄そのものの造血機能が衰えて発症するのが「再生不良性貧血」です。「再生不良性貧血」の場合は原因不明のものが約80%、放射線や抗がん剤によるものが約20%とされています。
そして、せっかく作り出された赤血球が通常よりも速いペースで破壊されてしまうことで発症するのが「溶血性貧血」です。
それぞれの貧血に対する適切な対処法は?
「失血性貧血」「続発性貧血」「ビタミンB12欠乏性貧血」「溶血性貧血」に関しては、貧血の原因となっている元の病気を治療することで症状が改善されます。病気が治ったら血液中の鉄分を増やすための対処法に取り組むことで、より貧血に効果が期待できます。
日常生活において貧血を起こしにくくするためには体内の鉄分量を多くする必要があります。そのためには鉄分量の多い食事を摂ることを心がけましょう。
鉄分の多い食品としては豚レバー・牛レバー・和牛ヒレ肉・イワシの丸干し・乾燥ひじき・小松菜・ほうれん草・切り干し大根が挙げられます。これらの食品を鉄分の吸収を良くするビタミンCやたんぱく質と一緒に摂ることで体内に効率よく鉄分を摂取させることができます。
ちなみに、鉄分は体に吸収されにくいとされており、食事から摂取する量としては1日あたり10.5mgが適量とされています。どうしても食事での鉄分摂取が不可能な場合はサプリメントを利用して補うこともおすすめです。
食事以外の貧血対策としては、睡眠をしっかりと取ることも大切です。睡眠不足になると体の鉄分の吸収が妨げられると言われています。食事やサプリメントで鉄分を補って、しかりと睡眠を取るようにしましょう。
急に貧血の症状が表れた場合の対処方法
自宅や職場、外出先などで急にめまいなどの強い貧血の症状が表れると困ります。そのような場合はどのように対処すればよいのでしょうか。万が一、周りの人が貧血になってしまった際にも役立つ知識ですので、覚えておいて損はありません。
貧血でその場に座り込んでしまったりした人が出たら、慌てて動かしてはいけません。まずは安静にすることが大切になります。急に動かしてしまうと、めまいを起こして倒れてしまったりすることがありますので気をつけましょう。
そして、衣類やベルトなどはゆるめます。頭への血流が良くなるように足を少し高くして横になることができると症状が早く治まります。
さらに、血行を良くするために体を温めるようにします。すると、数分もすれば症状は治まります。症状が治まったことが自覚できたら、ゆっくりと体を動かすようにします。
まとめ
貧血になった時の正しい対処方法が知りたい
貧血の種類と原因を知ろう
それぞれの貧血に対する適切な対処法は?
急に貧血の症状が表れた場合の対処方法