大人の貧血はよく認知されていますが、実は子供にも貧血の症状があるということをご存知でしょうか?子供の貧血は症状を自覚しにくいこともあり、気がつかないうちに症状が進んでいる場合もあるのです。
そこで今回は、子供の貧血の確認方法や原因、 貧血治療 についてご紹介いたします。
子供の貧血も意外と深刻!?貧血治療について
貧血とは?
貧血とは、血液の中の赤血球の数やヘモグロビン濃度が、基準値よりも低くなった状態を言います。貧血には、遺伝的なものや先天的なものもありますが、子供の貧血として多いのが、赤血球やヘモグロビンを作る鉄分が不足して起こる「鉄欠乏性貧血」です。
貧血の症状にはこのようなものがあります!
貧血は、風邪などと違い、症状が目に見てわかりにくかったり、自覚症状を感じにくく体の不調を訴えにくかったりすることがあります。
以下のような症状が、子供の貧血の症状としてみられる場合がありますので、ぜひご家庭でチェックしてみてください。
- 顔色が悪く、瞼の裏も白い
- 目の下にくまがある
- 疲れやすく、運動が続かない
- めまいや立ちくらみがある
- 落ち着きがなく、イライラしがち
- 氷をよくがりがり食べている
- 爪が反り返っている
年齢別で見る!鉄欠乏性貧血の原因とは?
年齢や時期によって鉄欠乏性貧血の原因も異なりますので、今回は時期別で原因をみていきたいと思います。
生後6ヶ月くらいまで
生まれた時に約6ヶ月分の鉄を体の中に蓄えていますが、妊娠中にお母さんが貧血だった、赤ちゃんが生まれた時に2,500g未満の「低出生体重児」だった、赤ちゃんが37週未満で生まれた「早産児」だったなどと言う場合には、生後6ヶ月まででも貧血の可能性があります。
6ヶ月~24ヶ月くらいまで
離乳食や幼児食が始まったものの、鉄分を含む食事が少ない、あまり食べない、好き嫌いが多い、牛乳をたくさん飲むなどと言うことがある場合は、貧血の原因となってしまいます。
成長期や思春期
骨や筋肉が発達するような成長期や思春期には多くの鉄分が必要となりますが、その時に栄養が偏っていると貧血に陥りやすくなります。特に女子であれば月経が開始されたら、注意が必要です。
年齢別で見る!貧血の治療方法・対策とは?
貧血の対策としてはご家庭で取り組めることも多くありますが、貧血が深刻化している場合もあるので、病院でお医者様に相談することも大切です。
病院で貧血の診断をするには、まず病院で血液検査をします。赤血球の数やヘモグロビンの量などを調べ、その診断結果に応じて必要な治療が行われるでしょう。
貧血の治療法も、年齢や時期によって異なるため、時期別で治療法や対策についてもみていきたいと思います。
生後6ヶ月くらいまで
母乳をあげているお母さんであれば、毎日の食事に鉄分を多く含む食べ物を意識して取り入れることがおすすめです。もし病院で処方されたものがあれば、そちらも取り入れるようにしてください。
6ヶ月~24ヶ月くらいまで
お子様がある程度食べることに慣れてきたら、鉄分を多く含む食材を用意してあげましょう。注意点としては、カルシウムと鉄分は相性が悪く、同時に摂ると吸収されにくくなります。
そのため、牛乳は1歳以降から、そして牛乳を飲む際も食事がしっかり食べられる程度をあげるようにしましょう。病院からは、お子様でも飲みやすい鉄シロップを処方される場合が多いです。
成長期や思春期
成長期や思春期には、鉄分以外にも体の発達に欠かせない栄養素がたくさんありますので、バランスよく食事をするように心がけてください。
ジャンクフード、スナック、ソーダ類の食べ過ぎ、飲みすぎは鉄不足の原因となるので気をつけましょう。また食事制限による無理なダイエットや偏食にも控えるようにしてください。
最後に
子供の鉄欠乏性貧血は症状がなかなかわかりにくいことも多いですが、鉄が不足している状態が続くと、今後の発達・成長に悪影響を及ぼすこともあります。
ぜひ、お子様に貧血の症状が出ていないか確認してみてください。そして、早い段階でご家庭の生活習慣を見直したり、お医者様に相談したりするなどの対策を取るようにしましょう。
まとめ
子供の貧血も意外と深刻!?貧血治療について
貧血とは?
貧血の症状にはこのようなものがあります!
年齢別で見る!鉄欠乏性貧血の原因とは?
年齢別で見る!貧血の治療方法・対策とは?
最後に