人見知りは、赤ちゃんが生後6カ月くらいになると徐々に始まり、成長する過程で誰でも通る道と言えますが、一般的な人見知りの時期を過ぎても 人見知り をしてしまう子供がいます。
そのような子供の 特徴 と、親はどのように対処したらよいのか、例をあげてご説明していきます。
人見知りする子供の特徴と、その対処法について
赤ちゃん期の人見知り
赤ちゃん期の人見知りは、生後6カ月頃から始まり、2才くらいまでにおさまるとされています。
この時期の人見知りは、お母さんとそれ以外の人の区別がつく、すなわち知らない人を見分ける能力が育ってきた証で、自然な成長過程の一つです。
この赤ちゃん期の人見知りの特徴は、「他人に興味があって見ずにはいられないけれど、こわいので泣いてしまう」というものです。
この時期の人見知りにも、赤ちゃんによって強い、弱いの差がありますが、人見知りの強い赤ちゃんは、知らない人に対して恐怖感はあるものの、他人に強い関心を持ち、よく観察していると言えます。
赤ちゃん期を過ぎても人見知りする子の特徴
いわゆる赤ちゃん期の一般的な人見知りの時期を過ぎても、人見知りをしてしまう子がいます。そのような子供は、怖がりで慎重、傷つきやすいといった性格を持っています。
また、恥ずかしがり屋で引っ込み思案、内気な性格であるため、他の人と話すのが苦手、友達関係を広げるのが苦手といった子供も多く見られます。
なお、初対面の人が苦手なだけでなく、初めての場所、慣れない場所が苦手という「場所見知り」をする子もいます。
しかし一方でこのような子は、感受性が強く繊細な性格であるため、他の人の気持ちを思いやれる優しさをもち、気遣いができるといった長所があります。
警戒心が強く慎重である、という性格も長所であるとも言えます。
人見知りが強い子に、おすすめの対処法
赤ちゃん期の人見知りは、普通の成長過程であると理解できても、2才、3才を過ぎても人見知りの強い子の場合、親御さんは「いつまで人見知りが続くのだろう」と心配になることもあるでしょう。
子供の持って生まれた性質で、ある程度の人見知りは残るかもしれませんが、親御さんにもできる対処法のコツがあります。
まず、人見知りを直さなくては!と、「隠れてないでちゃんと挨拶しなさい!」など、子供に無理強いしないことです。
焦って無理に人前に出そうとするのは、全くの逆効果であり、子供の他人に対する恐怖心と緊張をますます高めてしまいます。
子供は、その対象である人と親の関係性をよく見ているので、子供の前で穏やかに会話をしたり笑顔で挨拶をかわすなど、親がお手本になって人とのかかわり方を見せてあげるのが大事です。
あまり人見知りをしない子供は、幼い頃から親戚が集まったりお客さんが多い家で育つなどして、他人に抵抗感がないことが多いです。
子供の人見知りが強いなら、幼い頃から児童館や公園など、子供の集まる場所へ一緒に出かけ、親が子供の間に入って仲立ちする形で、遊びの中で自然に関わりを促してあげるのが効果的です。
あいさつや自然な言葉かけ、ものの貸し借りなど、遊びの中でも他の子とかかわる場面はいろいろあります。
子供がすぐにはできなくても、親がお手本を見せてあげる気持ちで、なるべく外へ連れ出す機会を増やしましょう。
人見知りがコンプレックスにならないように
ほとんど人見知りをせず、誰に対しても物おじしない子を、たくましく感じうらやましく思う親御さんもいるでしょうが、人見知りをする子供にもよいところがたくさんあります。
感受性の強さ、優しさ、慎重さなどその子の長所をほめ、その子にとって人見知りが決してコンプレックスにならないように気をつけましょう。
まとめ
人見知りする子供の特徴と、その対処法について
赤ちゃん期の人見知り
赤ちゃん期を過ぎても人見知りする子の特徴
人見知りが強い子に、おすすめの対処法
人見知りがコンプレックスにならないように