仕事を持っている女性が多い現代です。出産や育児と仕事との両立は社会問題でもあります。女性が仕事に復帰するために保育園に子供を預けたいと思ったとき「何歳から預けるのが理想的なんだろう」「預けて大丈夫かな」と不安や迷いを感じてしまうものです。
保育園 に子供を 何歳から 預けるかということについて、子供の年齢別にメリットとデメリットをご説明いたします。
何歳から預けますか?保育園のメリット&デメリット!
0歳~1歳で預ける場合
企業によって産休(産前・産後休暇)や育休(育児休暇)の間の給料などは違いますが、労働基準法では子供の1歳の誕生日までが育休の期間だと定めています。
つまり育休明けに仕事に復帰したいと考えている母親にとっては祖父母などの手助けが得られない限り、それまでに保育園に子供を預ける必要があります。しかし保育園の空きがなくて申請してもすぐに入園することのできない「待機児童」の数は社会問題として取り上げられるほど深刻です。
保育園の数を増やすなどの対策は取られていても、なかなか解消されないのが現状です。認可の保育園には預けられないので、無認可の保育施設に預けて職場復帰する人も多いようです。
デメリットとしては、まず保育料に関して3歳児未満は公立も私立も高額になることが挙げられます。また(これは何歳から預けても同様ですが)集団での生活の中でどうしてもインフルエンザなどの感染症にはかかりやすくなります。
病児保育を受けられる保育園であればいいのですが、そうでない場合には仕事を休まなければいけなかったり、病児保育可能な施設を探さなければいけません。
メリットとしては、まだ子供の自我やこだわりが確立されていない時期なので比較的すんなりと保育園での生活に慣れることができるということです。
また核家族で赤ちゃんを育てる母親にとって相談相手がいないというのも育児をする上では大きな不安になるものですが、保育園に預けることで保育のプロである保育士とのつながりができます。
子供の様子や気になることを気軽に相談できるようになることで不安が解消されるというメリットがあるのです。
2歳~3歳で預ける場合
現在は公務員は3歳まで育休が取れるようになり3歳までに保育園に入れようという家庭も増えているようです。
2歳~3歳の子供は自我もしっかりと芽生えて何でも自分でやりたがる時期でもあります。言葉もどんどん覚えて親子で会話が楽しめるようにもなります。
そんな時期に保育園に預けるのであれば、やはり最初は保育園や保育士に慣れるまでに時間がかかります。子供の性格にもよりますが毎朝泣かれて母親も疲弊してしまうものです。
しかし保育園での生活は他の子供たちと過すことで社会性が身につき、様々な遊びや行事を通して家庭では与えられない経験や知識も得ることができます。
また「しつけ」の面でも友達と一緒に食事やおやつを食べたりする上で食器の扱い方やきちんとした食べ方が身についたり、トイレトレーニングや着替えなどを保育園で教えてもらえるというメリットがあります。
4歳以降に預ける場合
4歳以降に保育園に預ける場合は子供自身にそのときの記憶が残るということも多いようです。保育園生活に慣れるまでの時間についても子供の性格によってかなり違うものです。
子供の自我を無視するような方法ではなく子供自身が納得するような方法で保育園生活を受け入れるようにしなければならず、保育士や保育方針と子供の相性も影響するようになります。
その反面、子供の意思表示や記憶力がはっきりしているので保育園での生活について子供自身から聞くことができるというメリットがあります。
乳児の頃は保育士からの報告でしか保育園での様子を聞くことができず不安な面もありますが、会話がしっかりできる4歳児であれば「今日はこんなことをしたよ」「先生がこう言ったよ」などとその日の出来事を話してくれます。
子供が笑顔で楽しかったことを話してくれると母親も安心して保育園に子供を預けることができます。
大切なのは「何歳から」ということではない?
保育園に子供を預ける事情や目的は家庭によって様々です。また母親や子供の性格によっても保育園生活に対してメリット・デメリットの感じ方は違うものです。
家庭の事情でどうしても保育園に預けなければいけないのであれば年齢に関わらず預けることになりますが、その際にはデメリットと感じる部分をどうカバーしていくかということが大切です。
可能であればできるだけ大きくなるまで母親の手で子育てをするべきだというのも、現代の社会においては正しいと言い切れません。「何歳から」ということだけではなく家庭の事情や状況に応じてメリット・デメリットを考えることが大切なのです。
まとめ
何歳から預けますか?保育園のメリット・デメリット!
0歳~1歳で預ける場合
2歳から3歳で預ける場合
4歳以降で預ける場合