仕事復帰のタイミングなどで、 保育園 への 途中入園 を希望する方も多くいらっしゃるかと思います。そういった方のために、ここでは認可保育園の途中入園の順位付けや空きが出やすい時期についてご紹介します。
また、途中入園が決まってから入園までは日数が短いので、事前にしておいた方が良いことについてもお話します。
保育園の途中入園が決まるまでの流れと準備しておきたいこと
途中入園の入園順位について
途中入園の希望者が多いとき、空きが出た保育園への入園順位はどのように決まるかについてですが、これは先着順ではありません。
申込み期間(8月入園希望なら7月中旬ごろまで)に申込み希望のあった人たちの中で、両親の勤務状況や子どもの現状等を点数化してその点数が高い人から順に入園可能となるのです。
具体的にいいますと、申込み期限が7月10日だったとして、7月9日までは希望者がAさん1人だとします。ですが、7月10日にもう一人希望者Bさんがあらわれ、BさんがAさんよりも点数が高かったら、Bさんの方に入園許可が下りるのです。
もしAさんが求職中、つまり無職である場合は正社員で育休が終了するという人が現れれば、その人の方が点数が高くなる可能性が高いので、空きを待っていてもなかなか入れないという状況にもなりかねません。
また、AさんもBさんも正社員で、どちらも7月で育休が終了する場合でも、自治体の判断基準に基づいてBさんの方が点数が高くなる場合には、Bさんに入園許可が出ます。
このように、保育園に途中入園できる可能性は、「希望している保育園に空きが出る」「自分より点数の高い人がいない」という運にも左右されるといえます。
途中入園しやすい時期
明確に途中入園しやすい時期というのはありませんが、5、6月と9、10月頃は空きが出やすい傾向にあるので入園しやすい時期といえるかもしれません。
5、6月は新年度からの入園を予定していた人のキャンセルが発生するため、そして9、10月は父母の仕事の都合で転勤することになったなどという理由で、引っ越しをするケースがあるためです。
どちらも確実性のあるものではないので、他の月と比べれば多少入園しやすい程度にとどめておきましょう。
ただし9、10月頃というのは、多くの自治体では翌年の新年度の入園申し込み開始の時期になるので、この時期に認可外保育園などに預けることにより点数を稼ぐ家庭が増えてくる時期でもあります。
ですから、もし遅くとも翌年度始めから子どもを預けたいと考えるのであれば、空きを待つだけでなく、4月入園の申込みをして、認可外へ預けることも検討に入れておく必要があります。
途中入園をするときのスケジュール
めでたく途中入園が可能になった場合のスケジュールについてご説明します。
各自治体により多少の日数差はありますが、入園可能の通知から入園までの期間は10日前後になるところが多いです。
例えば8月1日から入園させたい場合、申し込みをして、その結果が自治体から電話もしくは書面で送られてくるのは7月20日頃になります。
つまり、途中入園の場合は入れるかどうか決まってから入園までの日数が年度初めの入園よりも短期間になるということになります。
ですから、途中入園を予定している場合は入園通知が来たらすぐにでも保育園に行けるように事前の準備は必ずしておかなければなりません。
保育園に入れるかどうかは別として、最低限の準備はしておきましょう。
例えば、保育園での持ち物にはすべて記名が必要ですから、服やタオルはもちろんのこと、おむつやお昼寝用布団(自分で用意する場合のみ)などにも名前を書いておきましょう。
着替えやおむつの枚数などは、年齢が低いほどたくさん必要です。入園前にあわてないように買い揃えておきましょう。
また、仕事復帰の都合により慣らし保育をする時間がとれない場合には、子どもが急に長時間ママと離れてしまうという不安を少しでも減らすために、事前に一時保育を経験させるなどして、子どもと離れる時間を作っておくのも良いでしょう。
途中入園は準備を整え、気長に待つ必要がある
上記で述べたように、途中入園は難しいのが現状です。また、無事に途中入園が決まると、入園までの日数がとても短いのが特徴です。
ですから、途中入園を希望する場合は、準備は整えて、気長に待つしかありません。
待っている間に、認可外に預けることを検討したり、他に候補にできる園はないか検討したり、点数をアップさせるためにできることをしたり、自治体に状況の相談や確認に行ったりと、何かできることはないか考えて行動することが大切です。
少しでも有利になるようにフットワークは軽くしておきましょう。
まとめ
保育園の途中入園が決まるまでの流れと準備しておきたいこと
途中入園の入園順位について
途中入園しやすい時期
途中入園をするときのスケジュール
途中入園は準備を整え、気長に待つ必要がある