放課後デイサービス とは障害のある子どもを対象とした福祉サービスです。学校が終わってから、もしくは長期休暇中に通う場所で、学童とよく似ており、障害がある子どもの自立支援等を行っています。
ここでは放課後デイサービスの内容や利用方法についてご紹介します。
放課後デイサービスの内容と利用方法について
放課後デイサービスとは
放課後デイサービスについて具体的に説明します。
放課後デイサービスは就学児(小学生から高校生まで)で障害がある子どもが学校終了時から家に帰るまでの間や、長期休暇中に過ごすことができる場所です。
厚生労働省の指針に基づき、NPO法人、社会福祉法人、民間企業などが運営しています。
家と学校以外で社会と接する機会を作れるため、社会生活や集団生活の経験を積むことができるだけでなく、一人一人に合ったカリキュラムで発達支援等をしてくれるので子どもの成長に大いに役立つサービスです。
放課後デイサービス 職員配置基準について
放課後デイサービスは厚生労働省によって『配置すべき職員は「子ども指導員」「保育士」「障害福祉サービス経験者」とし、そのうち、子ども指導員又は保育士を半数以上とする』と決められています。
それに加え、「子ども指導員」「子ども発達支援管理責任者」になるために更に諸条件を必須とするなど、子どもたちがそこで適切な教育を受けられるためにきちんとした職員配置基準を設けています。
障害児が10名までは2名以上、10名を超えると10を超えて5名又はその端数を増すごとに1を加えて得た数以上とされています。
学童に比べて職員一人あたりの子どもの数が少なく、経験豊富な職員が配置されることから細かなケアが期待できます。
近年放課後デイサービスを行う企業等が増加し、それに伴い職員の質(経験やスキルに関する部分)の低下が問題となっていたため、国の方針で2017年4月1日から配置職員に関して上記のように厳しい基準が設けられました。
放課後デイサービスの内容
放課後デイサービスは日常生活を自分で行えるようになるための支援、地域交流、創作活動、余暇の提供をすることをそもそもの目的としています。
ですからどこの放課後デイサービスでも行っているのが日常生活で必要なスキル(着替えや料理など)を教えたり、地域との交流会を行うことで社会と接する機会を与えるなどといったことです。
また、放課後デイサービスには療育を主としているものから、学童のように各自自由に過ごさせているもの、ピアノや体操などの習い事を教えているところなどがあり、国が定めたそもそもの目的に加え、放課後デイサービスごとにそれぞれ目的や教育方針を掲げて運営しています。
ですから放課後デイサービスの利用を希望している場合は、いくつか見学してから子どもの障害の程度や特性によって通うところを決めることをおすすめします。
利用条件、利用方法について
放課後デイサービスを利用できるのは、障害手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳などの手帳を持っているか、発達に関して医師による診断書がある子どもです。
利用を希望する場合は、気になるデイサービスに見学に行ってから役所に利用したい旨を伝えます。すると役所からサービスを受けたい日数や時間等のヒアリングがあるため、それに返答します。
申請から数週間で利用が可能かの結果が出て、利用可能となればデイサービス利用受給者証が交付されます。
受給者証の有効期限は1年で、年単位更新が必要です。
利用料金について
料金は1回利用ごとにかかります。利用時間が短くても1回利用すればその分の料金がかかります。
利用料は障害児給付金の対象なので原則として受給者証があれば費用の9割は自治体負担です。
ただし、所得に応じて上限設定がされているため自己負担が1割に満たないこともありますし、逆に1割を超える負担となる場合もあります。
必ず各自治体で確認をしてください。
その他、放課後デイサービスごとに教材費やおやつ代などの諸経費がかかることが多いので、通わせたい放課後デイサービスがある場合は見学の際に利用料以外の経費についても聞いておくとよいでしょう。
まとめ
放課後デイサービスの内容と利用方法について
放課後デイサービスとは
放課後デイサービス 職員配置基準について
放課後デイサービスの内容
利用条件、利用方法について
利用料金について