子供のいじめは、簡単な嫌がらせから深刻な問題に発展するケースまで幅広くあります。いじめっこは心に闇を持っていたり、家庭の愛情が足りなかったり、嫉妬心を養ってしまう環境に置かれてきた場合があり、それらを満たすために軽い気持ちでいじめと見られる行動を起こしてしまいがちです。
いじめっこ に出会ってしまった場合、冷静に対処方法を見極めることが肝心です。
いじめっこは、軽い気持ちからいじめを始めます
いじめっこは心に寂しさを持っています
いじめっこの特徴は、自分より弱い人をいじめるところにあります。親が兄弟や友達と比較することで、いじめっこは心に何らかの寂しさや劣等感を持つようになります。
自分を強い人や優れている人と比較して「どうせダメだ」と考えるようになり、自分より弱い人をいじめることで「自分はダメじゃない」ことを確認しようとします。
兄弟に同じ量の愛情を注いでも、片方がいじめっこになることもあり得るため、親の愛情が足りないとは一概には言えませんが、いじめるその子には人一倍の愛情が必要だったのかもしれません。
子への愛情の効力は小さいうちだけではありませんから、思春期であっても愛情を注ぐのが遅いということはありません。子が巣立つまでは愛情を注ぎ続けてよいのです。
最初は軽い気持ちで嫌がらせを始めます
いじめっこは最初からいじめることを目的としていないことが多いです。自分の寂しさをまぎわらせるためや、他の誰かからかまって欲しい、自分に興味を持って欲しいため、自分から何かを行動します。
例えば授業中に肩をトントンと叩き続ける行動は、他人にとっては嫌なことであり「嫌がらせ」と感じます。しかしいじめっこ本人は、振り向いて欲しくて肩を叩き続けます。この何気ない行動がエスカレートしていじめに発展していくのです。
劣等感がいじめっこを作り出します
自分が持っていないものを持っている相手や、勝てない相手には、敗北感や劣等感が生まれます。敗北感は自己鍛錬につながりますが、劣等感は相手が羨ましく、困らせてやりたいという嫉妬心に変わります。これがいじめる気持ちの動機となります。
いじめた相手の悲しい思いや辛い顔を見ると、嫉妬心は満たされます。これが快感となり、いじめはエスカレートしていくのです。
いじめられた子はサインを出します
いじめられた子は、すぐさま何らかの、いつもと違う様子を見せます。これは無意識なSOSのサインです。いつもは元気な子が活気をなくす、よく喋る子が黙り込む、などは何かがあった可能性が高いです。
声を出さずに涙を流したりしたら、深刻度が高いと考えられます。子の気持ちが落ち着くのを待ってから、何があったか聞いてあげてください。親に話してくれるうちはまだ本人の傷が浅い可能性があります。
話してくれない時は、時間をかけてでも話してくれるのを待ってください。「思春期かもしれない」とその場を流してしまうのは危険です。共働きで忙しい場合でも、子供からのサインは見逃すことなく受け取ってあげてください。
大人が子の気持ちを十分理解し、きちんと向き合って一緒に考えることが解決の第一歩です。
冷静に対処することが不可欠です
いじめっこやその家庭に対して、いじめられた本人以外が行動を起こすのは最終手段としてください。まず初めにいじめっこに向き合うのは、いじめられた本人です。いじめっこに「やめて欲しい」旨をきちんと伝えることが重要です。
冷静に「対応しない」方法や「常にやめて欲しい旨きちんと伝える」方法などを使って、いじめっこの行動は誰も幸せにはならないことを、興奮せずに理解させます。
一番大切なポイントは、いじめは他人が解決してくれるものではないということです。学校に任せるのではなく、現場である学校には事実を聴取した上で、本人と家族が支え合いながら解決していくことが重要です。
冷静になり、いじめっこのいじめる原因を解消できるような解決方法を講じることが大切です。
まとめ
いじめっこは、軽い気持ちからいじめを始めます
いじめっこは心に寂しさを持っています
最初は軽い気持ちで嫌がらせを始めます
劣等感がいじめっこを作り出します
いじめられた子はサインを出します
冷静に対処することが不可欠です