有名中学でなくとも是非入学したい私立や都立中学があるなら、小学生は4年生になると受験勉強体制に入り始めます。まだ子供ですからまず小学4年生は受験勉強量に慣れるところから始まります。
さて中学 受験生 の 勉強時間 は平均何時間位なのでしょうか。
中学受験生の勉強時間は平均何時間?
小学4年生から6年生への勉強時間推移
中学受験のための塾は毎年2月中旬がその年の始まりです。中学受験本番は毎年2月1日から5日間程度で全てが決まり、そして終わります。
前年度受験が終わったら翌年度受験の始まりですから、塾のスタートは2月というわけです。同じ単元は何度も繰り返し教えてくれますので、2月でなくともいつ入塾しても問題ありません。
小学4年生はこれまで1日中遊んでいた子供たちばかりですから、まずは机に向かうことと勉強をすることに慣れ、勉強する時間を増やしていくことに挑戦します。塾には週2回程度、1回あたり3時間勉強します。
小学5年生からは塾通いも週3回に増え、6年生になると週4回から受験半年前は週5、6回通うようになり、週末は1日7時間も塾にいることがあります。
塾にいる時間は勉強している時間です。単元について先生から説明を受けながら問題を解き、わからない問題をわかる問題に変えていく、この作業の繰り返しです。
受験勉強に使用可能な時間と集中可能な時間
塾から帰ったら家でも勉強をします。中学受験は学校の教科書を丸暗記しても合格できませんから、勉強道具は塾からの宿題と資料が全てです。平日は塾から帰ってくる時間が夜9時を過ぎることも普通ですから、その後1時間勉強できるかできないかです。
塾のない日は学校から帰って夕食までの2時間とその後1時間勉強ののち、夜10時には就寝し、明日も元気に勉強できるよう十分な睡眠を取らせます。休日は午前3時間、午後4時間の合計7時間を最大に、休憩を入れながら4教科それぞれの勉強をします。
子供にも休憩と遊びによってストレスを発散させてあげる時間は必要です。勉強に使用できる時間はもっとありますがこれ以上は集中力が続かないため、無理に疲れさせるくらいなら集中可能な時間を一日の勉強時間としたほうがよいです。
勉強時間で合格率は測れません
上記の通り勉強時間を確保しても志望校に合格できる保証はありません。それはどんなに勉強しても測れない、理解度における単元差と個人差があるからです。
同じ塾で同じ問題を解いていても合格する学校は違うように、単元の得意不得意と理解度はひとりひとり違います。
勉強に費やした同じ1時間であっても、得意な算数は100%理解しても苦手な社会は50%しか理解できない子はいますし、同じ国語に1時間かけても理解度100%の子がいれば50%の子もいます。
子供のコンディションを客観的に見ながら、どの教科のどの単元を完全理解するにはあとどのくらいの時間が必要かを予測し、それに特化できるような勉強内容と時間を作ってあげることは、中学受験の場合の親の役目かもしれません。
勉強時間が多いからといって安心はできません
同じ教科は何度も繰り返し勉強していくうちに理解力が深まりますので、1つの単元を完全回答するのにいつも同じ時間がかかるようでは、集中しているかどうかが疑問です。
「毎日何ページ頑張ろう」と決めたら、それを集中してやり遂げるのにかかる時間はだんだんラップタイムを目指せるはずです。むしろ記録更新を狙うことで集中力は高まりますし、理解度も測定できます。
予定時間より早く終わったら残りは自由時間、としてあげれば子供も意欲的に取り組むと思われます。
勉強時間が長いことは必ずしも安心できることではなく、短い時間でどれだけ多くの理解ができたかに安心感を求めるようにしてください。
勉強時間はさまざまな指標になります
勉強時間は周囲のライバルや一般的な数値と常に比較できますが、勉強内容の理解度は試験でしか測ることはできません。模擬試験などで優秀な結果を出した人から一日の勉強時間と内訳を聞くことで、自分のそれと客観的に比較するための指標とするとよいです。
または同じ教科書を使っている友達であれば、ある単元を理解するまでに何時間かかったかを聞き、自分の集中力の度合いと比較する指標とします。
周囲と比較すると焦ってしまいがちですが、勉強とは時間ではなく理解度と集中力という測ることのできない能力を磨いていることを思い出し、日々勉強に励んでください。
まとめ
中学受験生の勉強時間は平均何時間?
小学4年生から6年生への勉強時間推移
受験勉強に使用可能な時間と集中可能な時間
勉強時間で合格率は測れません
勉強時間が多いからといって安心はできません
勉強時間はさまざまな指標になります