幼児教育に関心のある方なら「こぐま会」というの名前はご存知かもしれません。知らない方でも書店の幼児コーナーで、こぐま会の開発した知育教材を目にした事がありませんか?現在アジアを中心に注目を集める こぐま会 の「KUNOメソッド」。特徴を簡単に説明したいと思います。
幼児教育のこぐま会と「KUNOメソッド」とは?
30年の歴史を誇る「こぐま会」
幼児教育実践研究所 こぐま会が正式名です。教育者 久野泰可(くの やすよし)が考案した教育法を2歳から小学校3年生まで児童を対象に教室を展開しています。
ここで開発された知育教材は全国の書店で扱っています。値段も600円から3000円位と手頃な価格で丁寧の作られた教材といえます。
こぐま会は、通信教育の会社とコラボレーションも行っており、最近では久野氏が構築した「KUNOメソッド」を取り入れる海外の教育機関もあり注目を集めています。
久野氏が提案する教育法の3つ特徴
1つ目の特徴は「教科前基礎教育」です。子供達が小学校に入り学ぶ教科学習を始める前の基礎教育をおざなりにしてはいけないと提唱しています。「早期教育」ではなく、子供の発達段階に合った内容と方法で指導していきます。
2つ目の「事物教育」は具体的な事物を用いて行う教育法です。それは、情報や知識だけ多く与えようとする詰め込み教育に反対するものです。実際物を触り積み上げたりと身体を使って事物に係わることにより、子供達の主体的な働きかけを引き出します。
そして3つ目は「対話教育」です。ただ問題に答えるのではなくどうしてそうなったか?を説明することの大切が上げられます。
子供は自分の考えを言葉にして説明し大人または同じ子供同士で対話力を身につけていきます。また対話することにより、子供の思考のプロセスを理解することができ適切なアドバイスや働きかけが可能になっていきます。
こぐま会のお教室では、この3つのメソッドをバランスよく組み立て、子供の論理的思考力を伸ばしていきます。
お受験だけのお教室?
こぐま会というと小学校受験向けの幼児教室のイメージをもたれる方が多いと思います。ホームページを拝見しても入試対策などの文字が目立って書かれています。私立受験合格を目標にするだけではなく子供の学力の基礎作りを形成できる教育機関を目指しているようでうす。
しかし、実際は普通に習い事として通わせるには高額な授業料がかかりますし、親のサポートがかなり必要とされます。実際に親御さんとこぐま会の教育に対する考えが一致していることを呼びかけています。
まだ落ち着いて座ることもままならない小さい子供のリズムや成長を見極めながら授業を進めていくのは時間も労力もかかります。それでも子供の可能性を伸ばす教育を受けさせたい方が入会されるようです。
久野氏の現在の教育現場に対する問題定義や教材開発の試行錯誤の様子を拝見するだけでも真剣に子供の教育に係わっていることが伝わります。小学校私立受験という真剣勝負の場でこのメソッドの実践の効果を知ることができるでしょう。
親御さんが今すぐできることは?
情報がありすぎる今、親御さんが子供の教育方法を選ぶのもそう簡単ではありません。よい環境に子供に触れさせ、可能性を伸ばせることが大切です。しかし子供の教育は、長い間続くということを親御さんは頭においておかなければなりません。
子供の成長を見ながら発達を伸ばせる時期はしっかりサポートし、緩める時期にはのんびりと構えることも必要です。
こぐま会の場合は、創立者の久野氏が現場の声をホームページにて公開しています。それを一読されることをお勧めします。現在の教育現場の問題点や今後の教育のあり方について考えが書かれていますので参考になると思います。
まとめ
幼児教育のこぐま会と「KUNOメソッド」とは?
30年の歴史を誇る「こぐま会」
久野氏が提案する教育法の3つ特徴
お受験だけのお教室?
親御さんが今すぐできることは?