平成28年1月から個人番号カード(マイナンバーカード)の交付が始まり、平成29年より本格的な運用がスタートしました。まだまだ発展途上の 個人番号カード ですが、このカードを持つ メリット と、今後期待できるサービスなどについて紹介します。
個人番号カードの便利なサービスとそのメリット
身分証明書として利用
個人番号(マイナンバー)と本人確認がこれ1枚でできる唯一のカードです。顔写真がついているので、運転免許証やパスポートと同様に、公的な身分証明書として使えます。
運転免許証やパスポートを取得するより簡単に取得できます。当面の間、発行手数料は無料です。ただし、再発行には手数料が必要です。
パスポートの新規発給や金融機関における口座開設などさまざまな場面で利用できます。また、電子証明書(署名用・利用者証明用)として、都道府県立図書館の利用者カードとして使えます。
子どもの個人番号カード
児童手当や高等学校等就学支援金の申請手続きが簡略化します。これまで保険証のコピーや所得証明書などが必要でしたが、このカードだけで申請することができます。
しかし、20歳未満は有効期限が5年という点と、通知カードでも十分だという点で、まだまだ必要性は低いです。
今後、予防接種や検診の管理、健康・医療情報の記録なども検討されていますので、サービスが充実してから申請してもいいでしょう。
個人番号カードを使ってコンビニ交付
コンビニや一部のスーパーなどで、いつでも(6:30~23:00、年末年始を除く、土日祝日可)どこでも住民票と印鑑証明書が取得できます。
その他の書類(戸籍、各種税証明書など)は市区町村やコンビニによって異なります。まだまだ普及の途中ですが、対応している市区町村は確実に増えています。手数料も窓口交付より安いところが多く、このカードを持っていれば特に必要な手続きはありません。
仕事で忙しいときや、役所が遠方で不便なかたも、近くのコンビニで取得できるので、たいへん便利なサービスです。
個人番号カードでできること
平成29年1月開設のマイナポータルへのログイン、インターネットで確定申告(e-Tax)や納税ができます。各種行政手続きのオンライン申請ができます。
その他にも市区町村や国などの提供するサービス毎に必要だった複数のカードが一体化します。
今後の使い道として、健康保険証として使える、運転免許証との一体化、キャッシュカードやクレジットカードとして利用、民間企業のオンラインサービスに利用することなどが検討されています。
個人番号カードのセキュリティ
ICカードのセキュリティの国際基準である「ISO/IEC15408認証」を取得しています。また、顔写真が入っているので悪用するのは困難です。偽造防止、紛失時の一時停止の対策も取られています。
カードを利用する際には暗証番号が必要です。電子証明書ごと、アプリごとに暗証番号が設定されています。もし紛失しても、取得した第三者は暗証番号がわからないと利用できません。また、暗証番号は入力を一定回数以上間違えるとロックされます。
ICチップには必要最低限の情報しか記録されず、プライバシー性の高い個人情報は記録されません。不正に情報を盗取しようとする各種手法に対し、自動的に記録情報を消去する機能など、対抗措置が施されています。
まとめ
個人番号カードの便利なサービスとそのメリット
身分証明書として利用
子どもの個人番号カード
個人番号カードを使ってコンビニ交付
個人番号カードでできること
個人番号カードのセキュリティ