幼稚園などに入園すると「かんしゃく」や「順番が待てない」「つい手が出てしまう」など、問題が起きてしまうお子さんがいます。子どもなりに何かに混乱し起きている問題行動なのですが、何に混乱しているのか親にはなかなか伝わらないものです。
そのような時は、 子育て 119 を利用してみてはいかがでしょうか?
子育て119~子どもの個性と障害について~
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かんしゃくや自傷は心のSOS
幼稚園に入ってから急に登園渋りやかんしゃく、更に自傷行為が見られる場合、自己主張が苦手なお子さんは初めての集団の中で自分の思いを伝えられず我慢することが多く、本人も気づかないうちに大きなストレスがかかってしまっていることがあります。
手足をバタつかせてギャンギャン泣く、些細なことで床や壁に頭を打ち付けて暴れる姿にいったい何が起こっているのか分からず親も苦しみ途方に暮れてしまいますが、遠慮せずに自己主張できる家だからこそ子どもは幼稚園でたまったうっぷんをそういった形で表現しているのです。
1番にこだわる、やりたいという思いが強い衝動性
順番を待つのが難しいお子さんは、「やりたい」という思いが強いために1番にこだわり、待つ時間が長く感じられルールを破ってしまうのです。
また、他の人がしていることをさえぎってしまう、邪魔する、人が手に持っているものが気になると触らずにはいられないなど自分の感情・発言や行動を抑えることが苦手で、衝動性が強いタイプのお子さんといえます。
対応を変えれば子どもが変わることも
子どもが登園を渋り、また集団生活で問題を起こしてしまうと親も不安になってついついきつく叱ってしまいますね。さらに、かんしゃくや自傷行為があればとっさに手が出てしまうこともあるかもしれません。
「ふつうの子」で居てくれることに親がこだわって小さなことでも叱ってしまう状況になっては、一番の心の安らぎであるべき家庭が子供にとって一番心を許せない場所になってしまい、事態は悪化してしまいかねません。
子どもの心が不安定なそんな時は、正論を振りかざすのを一旦やめて子どもの心に寄り添ってみれば、少しずつ状況が落ち着いてくることがあります。
これまでの健診での経緯はどうでしたか
思えば、1歳半検診で「指さし」ができなかった経緯があり、「言葉の遅れがありますね。様子を見ましょう」と、言われていたと振り返る方もいらっしゃるかもしれません。
2~3歳の検診でも他の子がおとなしく絵本を読んで待っている中、自分の子だけじっとしていられなくて困ったと苦い思い出がある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
個性なのか、障害なのか
家でも食事の時にきちんと座っていられないお子さんや、簡単な指示は通るけど何となくいつまでたっても「会話」と感じられるようなやり取りがなかなかできないという場合に、やっぱり障害なのかもしれないと親が思い当たってみても、「子どもはみんなこんなもの」とじじばばに諭されて、やっぱり個性なのかもしれないと思いなおし、ますます混乱してしまいます。
不安がぬぐえないときは地域の発達支援センターや発達専門の医療機関へ
不安がぬぐいきれずインターネットで調べてみても、目にするのは「多動」「ADHD」「自閉症」など、発達障害と呼ばれるものばかりがヒットしてしまい、さらに不安が掻き立てられるのではないでしょうか。
「○○市 子ども 発達 相談」のように検索すると、お住まいの地域の発達支援センターや発達専門の医療機関などが見つかるはずです。インターネットで調べられることには限界がありますので、勇気を出して一度わが子をきちんと見てもらえれば、案外「ただ少し個性の強い子」と診断されて、こういう子たちへのうまい対処法などのアドバイスがもらえることもあります。
さらに、必要であれば子どもに必要なスキルを身につけるための「療育」を受けることもできるようになります。
集団生活の中で一番困っているのは、ほかならぬお子さん自身ですので、親のほんの少しの勇気がお子さんの笑顔を取り戻すきっかけになるのではないでしょうか。
まとめ
子育て119~子どもの個性と障害について~
かんしゃくや自傷は、心のSOS
1番にこだわる、やりたいという思いが強い衝動性
対応を変えれば子どもが変わることも
これまでの健診での経緯はどうでしたか
個性なのか、障害なのか
不安がぬぐえないときは地域の発達支援センターや発達専門の医療機関へ