昔はよく「育児ノイローゼ」などと言われたものですが、最近では「産後うつ」や「育児うつ」などと呼ばれることが多くなりました。 子育て 中に うつ になるのには、なにか原因があるのでしょうか。
うつになったらどんな症状が出るのかもあわせてまとめました。
子育て中にうつにならないポイントは何?
育児中のうつはどうして起きるの?
育児中のママがうつになる原因は、いくつかあると言われています。そのうちの一つが「密室育児」です。
昔は、大家族の中で赤ちゃんを見ていましたが、現在はママと赤ちゃんだけという時間が長いことが多くなります。ママはストレスを発散することもできず、赤ちゃんの泣き声やお世話に追われることでうつになってしまうことがあります。
また、ママにとって初めて赤ちゃんのお世話をする場合には「完璧であること」をママ自身が求めてしまい、子育てに対する責任感からも頑張りすぎてしまってうつになることがあります。
さらに、密室育児と似ていますが家族のサポートがあるかないか、という点でもうつの発症度が変わります。仕事から帰ってきたパパが少しでも赤ちゃんのお世話をしてくれて、ママに一人の時間を持ってもらったり、一日の話に耳を傾けてあげるだけでもママの気持ちは穏やかになりがちです。
特にコレといった原因がなくても、小さなことがいろいろと積み重なってうつになる場合もありますし、ホルモンのバランスが崩れてしまうことが原因となる場合もあります。では、実際に自分がうつ傾向にあるのかどうかをチェックしてみましょう。
思い当たることはある?育児うつチェック
産後、赤ちゃんと2人っきりで過ごす時間が多くなると、知らず知らずのうちにストレスがたまってしまいます。以下の点について、思い当たることがあるかどうか、チェックをしてみましょう。
- 育児をしている時、激しい孤独感を感じることがありますか。
- 家族・周りの人にイライラした感情をぶつけてしまうことがありますか。
- 子どもに対して軽いものでも虐待(泣いているのを放置したり、寄ってくるのを遠ざけたり)することがありますか。
- ちょっとしたことでイライラしてしまいませんか。
- 体重が産後に比べてぐんと減っていませんか。
- 日常の家事(炊事や洗濯)にやる気が出ませんか。
- 出産によって睡眠時間が極端に減っていませんか。
- しっかり寝れたはずなのに、前の日の疲れが残っていませんか。
- 寝ている時に、夢ばかり見て深い眠りにつけていないという感覚はありますか。
- 誰か他の人と話すことが嫌になっていませんか。
この10個の質問のうち、5つ以上に当てはまるようであれば専門医の診断を受けたり、公共機関の相談窓口などを訪問してみてはいかがでしょうか。
うつはひどくなると子どもに対する虐待につながったり、子どもの発達に影響を及ぼしたりしてしまいます。育児中にかかるうつは「病気である」ことを自覚して、早いうちに対処しておくと気持ちも楽になります。
育児中にうつにならないためにできることは?
まだうつ状態ではないものの、何となく当てはまる項目があった方は、もしかしたらうつの予備軍なのかもしれません。うつの傾向が悪化しないためにできることを紹介しますので、ぜひ取り組んでみてください。
まず、出産というのは母子にとって大きな仕事です。出産後すぐにママになるとはいえ、ママも新米です。可能な限り、産後は心身がリラックスできる環境で過ごすことがポイントです。里帰り出産や、こまめに家族に様子を見に来てもらうなどママがゆっくり過ごせる期間を確保しましょう。
また、出産がはじめてのママにとっては子育てに関しては分からないことだらけです。何か疑問に思ったことや、どうしたらいいのか分からないことなどは、周りの人に聞くようにしましょう。家族や、産院の助産師さん、保健センターの方など知識が豊富な方々が周りにいます。
さらに育児日記をつけてみるのも気が紛れる方法です。簡単なことでいいので毎日少しずつ書くようにすると、同じような毎日を繰り返している中でも子どもの成長を客観的に感じられたりすることにつながるのでおすすめです。
まとめ
子育て中にうつにならないポイントは何?
育児中のうつはどうして起きるの?
思い当たることはある?育児うつチェック
育児中にうつにならないためにできることは?