協調性とは、共に暮らす社会の中でより良い生活を過ごすためにお互いが協力しあう素質のことです。子供にも大人にも協調性は必要ですが、協調性を賛美することは不要です。
今の時代だからこそ子供に育んで欲しい 協調性とは どんなものなのでしょうか。
今の時代だからこそ子供に育んで欲しい協調性とは
協調性は社会生活において不可欠な要素
人間社会は多くの人々が共に生きていくために、協調性を以って仲良く社会を作っていくことが必要不可欠です。企業社会においても一人で事業を展開するには限界がありますが、協調性を以ってすれば仲間と高いパフォーマンスを発揮することができます。
子供社会においても同じです。学校やスポーツで共に創り上げたり戦ったりすることで得られる達成感は大きいです。一人で生きていない以上、社会生活に協調性は不可欠な要素なのです。
3歳くらいから協調性の育みが始まります
子供は3歳くらいから協調性がみられ始めます。お友達と一緒に遊びたがるようになるのは協調性の始まりです。ただしまだ「一緒に楽しむ」方法を知らないので、同じ場所にいても別々の遊びをして楽しんでいることがしばしばです。
だんだん成長するにつれて一人ではできないかくれんぼや鬼ごっこを知るようになり、一緒に遊ぶ方法を無意識に習得していきます。小学生になると、まとまったクラスには必ず協調性が存在し、運動会や合唱コンクールで優秀な成績を残します。
協調性とは友達とぶつかることよりも共に頑張ることでその結果うれしい事が待っているのだと知り、協調性の理解と実践が進みます。
協調性のある子とない子
必ずしもすべての子どもに協調性があるわけではありません。協調性のある子とない子に分類されるように、仲間と仲良くなり一緒に頑張る子とそうではない方法を持っている子がいるという事なのです。
仲間と仲良く頑張る子は、自分の意思や尖った信念に固執せずいい結果を得たい、あるいは争いを避けたいがために相手に合わせることを選んでいると言えるでしょう。
一方で他人に合わせながら何かを成し遂げようと考えない子は、自分の信念に忠実で、明確な感情を持ち、良し悪しではなく本能で生きていると言ってもよいかもしれません。
協調性のある子がいい子で、ない子が悪い子では決してないのです。
学級崩壊は子供達の協調性の欠如から始まる
現代社会は少子化、核家族化、共働きにより、残念ながら子供が一人ぼっちでいる機会が増えてしまっています。協調性は当然ながら一人でいては芽生えません。
協調性を育む機会に恵まれなかった子たちは、小学生になってたくさんのクラスメイトとどのように付き合っていけばいいかわからず、自己中心的な行動を取ってしまいます。
協調性の経験のない子たちは集団教育について行かないので、結果的に学級を崩壊させてしまいます。協調性の経験が少ない、もしくは自己主張を優先する人は大人にもいます。
モンスターペアレントになる大人は協調性が欠如し自己主張を優先したい欲求が強いと言っても過言ではありません。
子育てとは親が子に対して何かをしてあげることだけではありません。子に機会を与え自力で成長することを見守るのも大事な子育てなのです。
協調性の対極となる子供の個性や信念も大切に
協調性のある人は優れていて、ない人は劣っているかというと、決してそのようなことはありません。
クラスをまとめる人気者で誰とでも話ができ、誰からも好かれる子はいいイメージがありますが、自分の意思や考えを持ちそれを大切にするがゆえ人に合わせる事がなかなか難しい子は、もしかしたら将来逸材になるかもしれません。
協調性とは共に頑張りより良い結果を出しますが、悪く言えば周りに合わせるため自我を抑え個人の特徴が乏しくなります。協調性がない場合はスタンドプレーとなり結果に限界が生じますが、よく言えば個性が輝き自分に嘘偽りのない人生を歩んでいるとも言えます。
協調性は社会において不可欠ですが、どの程度自分が協調すべきか、はたまた自己を尊重すべきか、見極める必要がありそうです。
まとめ
今の時代だからこそ子供に育んで欲しい協調性とは
協調性は社会生活において不可欠な要素
3歳くらいから協調性の育みが始まります
協調性のある子とない子
学級崩壊は子供達の協調性の欠如から始まる
協調性の対極となる子供の個性や信念も大切に