生まれてからずっと自分では仰向けでしかいられなかった赤ちゃんが、寝返りを覚えることで手足だけでなく自分の体を大きく動かせるようになります。赤ちゃんにとって 寝返り とはどんな意味があるのでしょうか。寝返りについて詳しく説明いたします。
寝返りは赤ちゃんの自由への第一歩!
寝返りできるようになるまでの赤ちゃん側の準備
生まれたばかりの赤ちゃんは、自分の意思で何かをするということができません。手足を動かすのもおっぱいを吸うのも、本能や無意識での行動です。新生児の赤ちゃんが笑ったような表情をするのも実際には赤ちゃんの意思ではなく「生理的微笑」といって本能的なものなのです。
目が見えるようになり首が据わると赤ちゃんの脳はいろいろな刺激を受けてどんどん成長していきます。やがて足腰がしっかりと発達すると赤ちゃんは腰をひねることができるようになります。
大人が寝返りをする際には上半身を先に動かしますが、赤ちゃんの寝返りは下半身から始まります。おむつを替えるときに足を激しくバタバタさせたり腰をひねるような動きをするようになったら、そろそろ寝返りするかもしれないと考えてお母さんも心の準備をしておきましょう。
そろそろ寝返りかな?と思ったらお母さんも準備しよう!
赤ちゃんが寝返りをするようになる前に、お母さんがしておかなければいけないことがあります。それは赤ちゃんの行動範囲が広くなることへの注意をすることです。
ベビーベッドを使っている家庭であれば、ほんのちょっとの間でも柵をおろしたまま目を離すことは危険です。寝返りをしたときに柵にぶつかってしまっても痛くないようにタオルなどでガードした方がいいでしょう。
寝返りはまだしなくても、この頃の赤ちゃんは足を動かした勢いで思いがけず大きく動いたりすることもあるので注意してください。
赤ちゃんは何でもすぐに口に入れてしまうので誤飲に対する注意も必要です。赤ちゃんのまわりには小さなものを置かないようにしてください。
また赤ちゃんは寝返りするようになっても、最初は自分ではもとの仰向けに戻れなかったり体の下から腕が抜けなくなってしまうことも多いので、お母さんのサポートが必要です。
枕などが柔らかすぎると寝返りして戻れなくなった際に鼻や口をふさいでしまい赤ちゃんが窒息するという事故もあるので気をつけましょう。
準備完了!早く寝返りしてほしい!
心の準備ができるとつい今か今かと寝返りを待ち遠しく思ってしまうかもしれませんが、赤ちゃんの成長にはとても個人差があります。
一般に赤ちゃんが寝返りするようになる目安は4ヶ月頃で、90%の赤ちゃんが7ヶ月頃までに寝返りをはじめるといわれていますが、中には寝返りをせずに先にハイハイをはじめたりお座りをするようになる赤ちゃんもいるので、寝返りをしないからといって神経質になる必要はありません。
寝返りのコツを赤ちゃんに教えてあげるためのサポートは大切ですが、嫌がっているようなら無理に寝返りさせようとするのはやめましょう。
寝返りすることで赤ちゃんの冒険がはじまる?
寝返りをすることでほとんどの赤ちゃんは、生まれて初めて自分の意思で体を大きく動かすことができるようになります。それまでは天井を中心としていた視界も一転するのです。そう考えると、寝返りは赤ちゃんにとって「大冒険のはじまり」といっても大げさではない出来事です。
この頃の赤ちゃんはまだおしゃべりすることはできませんが、赤ちゃんの脳は五感の刺激を受けてめまぐるしく日々成長しています。そして自分の欲求が芽生えて、いろいろなものに興味を持ちはじめます。
赤ちゃんが自分の意思で自由に動けるようになるための第一歩が「寝返り」なのです。
まとめ
寝返りは赤ちゃんの自由への第一歩!
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では母乳育児のデメリットってなに?