生後5ヶ月ぐらいになってくると多くの赤ちゃんは寝返りを始めます。そして、寝返りができるようになると、そこから元の仰向けの体勢に戻ろうと寝返り返りをするようになります。
この 寝返り返り は、いつごろからできるようになるのか、その練習は必要なのかについてお話します。
寝返り返りはいつできる?練習の必要性や注意点。
寝返り返りができるようになる時期
寝返り返りは寝返りができるようになってから数週間から数ヶ月でできるようになる子が多く、早い子で2週間ほどでできるようになります。ただし個人差が大きく、寝返りは早くできるようになったのに、いつまでたっても寝返り返りをしない子もいます。
寝返り返りをしない理由はいろいろあると考えられますが、やり方がわからない子もいれば、うつ伏せの体勢のほうが好きな子もいますので、無理に寝返り返りをさせようとする必要はありません。
また、子どもの発達の一般的な流れは、寝返り→寝返り返り→ずりバイ→ハイハイ→お座り・・・となっているのですが、寝返りのあと寝返り返りをせずにずりバイを始める子もおり、そのままハイハイをしてお座りをしてと成長していく子もいます。
成長過程において必ずしも寝返り返りが必要というわけではありませんので、順番通りにできなくても気に病むことはありません。順番通りでなくても成長の過程でいつか必ずするようになるので、ゆっくり見守ることが大切です。
寝返り返りの練習の必要性
寝返り返りは寝返りと同じくいずれ自発的にできるものなので練習の必要はありません。ですが先ほどものべたように、寝返り返りができるようになるスピードには個人差があります。
いつまでたっても寝返り返りできない子で、寝返りから戻れずぐずってしまう子や、寝返り返りができずぐずる子どものお世話が大変で家事に手が回らない、夜何度も寝返りして起きてしまうため親も寝不足で辛いといった不都合がある場合には、できるようになるために練習するというのも良いでしょう。
子どもの機嫌の良い時に、子どもに無理のない範囲での練習であれば寝返り返りの練習をしてもらって構いません。
ただ、寝返り返りができないのに戻してもすぐに寝返りをしてしまう子どもは、寝返りの行為自体を楽しんでいたり、うつ伏せになった時の景色を楽しんでいたりする場合もありますので、できれば無理に練習させるのではなく子どものペースで見守ってあげるほうをおすすめします。
寝返り返りの練習方法
寝返り返りの練習方法についてご説明します。まず、子どもがうつ伏せの状態で、子どもの左手を前に出します。それから子どもの腰に手を当てます。
その手で子どもを左右にゆらゆらと揺らしながら、もう片方の手で子どもの右肩を持ち、ゆらゆらと揺らす反動と同じタイミングで、肩に置いた方の手で子どもをくるっと回転させます。この一連の流れが寝返り返りの練習方法です。
寝返りは足をクロスさせて、下半身を最初にひねることでうつ伏せになるのですが、寝返り返りは足からではなく肩(上半身)からくるっとひっくり返るのが特徴です。
子どもが上半身を回転させる感覚をつかめるようにすることがポイントです。上半身をうまく使えるように練習をしてください。
寝返り返りができたら気を付けること
寝返り、寝返り返りができると子どもは部屋中自由に動き回れるようになります。つまり、寝ているだけだった時期には届かなかった距離のものでも、自力で移動して手にすることができるようになるのです。
それにより、誤嚥の危険性やテーブル・ソファなどにぶるかる危険性が高まります。床に物を散らかさない、テーブルの足にはコーナーガードをつけるなど、安全対策をしっかりしましょう。
また、ベッドに寝かせている場合は落下の危険性も出てきます。寝ている間にコロコロ転がって落下してしまう場合もあるため、ベッドで寝せる際には必ず柵を設置して下さい。
子どもの成長は嬉しいものですが、それに伴い思いがけない事故が起こる危険性も増します。子どもの安全を第一に考えた生活環境を作るよう心がけて下さい。
まとめ
寝返り返りはいつできる?練習の必要性や注意点。
寝返り返りができるようになる時期
寝返り返りの練習の必要性
寝返り返りの練習方法
寝返り返りができたら気を付けること