親せきや知り合いのお子さんが受験に合格して入学するというお知らせはとても喜ばしい事ですが、その方と関係が深い場合は入学祝いの贈答も考えなければなりません。しかしお祝いを渡す場合いろいろなマナーがあります。今回は 入学 祝い についてご紹介します。
入学祝いのマナーと常識
入学祝いを渡す時期と渡し方について
入学祝いは基本的には身内の中だけでお祝いするもののため特別近しい関係以外は贈る必要はないとされています。
お祝いを渡す時期は入学が決まって入学式の2週間から3週間前までに送る事が理想的です。お祝いを包むのし袋は紅白蝶結びの水引きで表書きは入学御祝や祝御入学などになります。
入学祝いの相場とは?
もらう側が最も活用できる入学祝いはやはり現金です。入学前は色々と揃えるものも多く、現金であれば相手が好きな時に好きな物が買えるため最も喜ばれます。
ただし祖父母からの小学校の入学祝いはランドセルや学習机も多いようです。ランドセルは入学準備品の中でもかなり高額です。安いものでも2万円弱。最近ではオーダーメイド方式のランドセルの人気が高まり高額のものは7万円から8万円以上する物もあります。
中でも最も人気のある価格帯は3万円台となっています。十数年前まではランドセル購入といえば年末年始に帰省の際に祖父母に購入してもらうという形が多いものでした。
しかし最近では夏前になるとテレビでもランドセルのCMが流れ出す通り、祖父母にランドセルを買ってもらう時期は夏休みが多くなってきました。そのためランドセルを入学祝いとして早々に夏休みにもらってしまうという家庭も少なくないようです。
現金による入学祝いの場合祖父母から孫には小学校では5,000円から10,000円、中学校では10,000円から20,000円、高校では10,000円から30,000円程度が相場のようです。
親せきからの入学祝いの場合は小学校・中学校はあまり金額が変わらず3,000円や5,000円から10,000円、高校では10,000円から20,000円程度が相場のようです。
また知人や近所の近しい人の場合も相場は親せきからのお祝いの金額とあまり変わりがありません。身内とは違い関係があまり深いものでない方の場合は最高でも10,000円程度におさめるか図書カードや文具券を贈答する場合も多いようです。
入学祝いを渡す際の注意点とは?
数十年前までは高級万年筆やボールペンを贈る事も多かったですが実際には活用する機会がほとんどないため近年ではあまり好まれません。
やはり現金または実用的なものが良いでしょう。しかし近年小学校ではシャープペン使用禁止や鉛筆も芯の濃さまでも指定されている事も多いため、入学祝いとして文房具を買い揃えてあげるという事もあまり好ましいものとは言えないようです。
その場合は文具券や商品券などのように商品は先方に自由に決めてもらう形で贈る事が最も喜ばれるようです。
入学祝いのお返しについて
入学祝いは収入のないお子さんに宛てて渡すものですので内祝い(お返し)は不要とされています。しかし家族以外からお祝いを頂いた場合全くお返しをしないという事も心苦しいものです。
その場合は頂いた額の3分の1から半額位の金額のお返しであれば相手も負担にならない上にきちんと誠意も伝わるため好ましいでしょう。お祝いを頂いてすぐにお礼の連絡を入れた上で2週間から遅くても一か月以内にお返しをする事がマナーとされています。
内祝いはお祝いを頂いた子供の名前入りののしをつけたものを渡しましょう。のしは何度繰り返しても良いお祝い事やお礼などに用いる紅白蝶結びのものを使い上段には内祝いと書き下段にはお祝いを頂いた子供の名前を書きます。
祖父母にはお祝いをもらった子供自身にお礼の電話を入れさせるか手紙を書かせて感謝の気持ちを伝えましょう。そして親としては後日祖父母を食事に招いたりする形で感謝を伝える事が好ましいでしょう。
まとめ
入学祝いのマナーと常識
入学祝いを渡す時期と渡し方について
入学祝いの相場とは?
入学祝いを渡す際の注意点とは?
入学祝いのお返しについて