大人でも悩んでいる方がおおい 便秘 ですが、 乳児 も便秘に悩まされています。自分で食事を気づかうことはもちろん、みずからの意思で便秘に気づくということもありません。
乳児が出している 便秘 サインを、まわりの大人が見逃さないように気を付け、時には綿棒を使い手助けをします。
乳児でもつらい便秘|綿棒を使って解消
乳児の便秘
乳児といっても、特に授乳中の乳児にとって唯一の食事は“お母さんからの母乳”もしくは“粉ミルク”となります。
離乳食にうつれば少しは食物繊維などを、自分の口から食べられるようになりますが、乳児のためにお母さん自身が食事に気を使っていても、粉ミルクが栄養バランスを考えて作られていても、乳児それぞれにも体質があります。
普段から便秘になりやすい子や、元気なうんちを毎日する子もいます。逆にそれほど水分を与えていなくても、下痢になりやすい子もいます。
特に便秘になりやすい子は、親がみていてもつらさが伝わってきます。うんちを出そうと顔を真っ赤にしていきんでいても出ない。
出ないから気持ち悪くて、むずかり泣き出してしまいます。これは乳児が無意識に出している便秘のサインの1つです。
時には便がかたくなりすぎて、排せつと同時に痛みを感じ泣き出してしまう場合や、便がかたくなりすぎて肛門が切れ、おむつに血がつくこともまれにあります。
親が様子をみていて、ベストなタイミングで綿棒を使い排せつのお手伝いをしてあげると、乳児の排せつリズムも徐々に整っていきます。
そして、離乳食が始まると、授乳中は便秘気味の子もやがて食事で便通が改善されていきます。
乳児浣腸に必要な物
大人で便秘対策といえば薬を飲んで出すか、浣腸などを使い、強制的に排出さることになりますが、乳児の場合は身の回りにある物で排せつのお手伝いをします。
まず必要な物は次の3点です。
- 大人用綿棒(乳児用は細すぎて粘膜を傷つけてしまう恐れがあります)
- ベビーオイル(食物油、ワセリン代用可)
- 古新聞など汚れてもかまわない敷物
乳児用浣腸(綿棒浣腸)を使うタイミング
乳児自身が排せつしようとしても、出なくてむずがり泣く場合も、便秘サインの1つですが、もうひとつ、乳児のおなかをかるくさわるだけで、腸のあたりがかたくはっていることがあります。
その他にも、排せつのタイミングをチェックしている場合、授乳回数に対して、うんちが何日も出ていない場合も便秘サインとなります。
乳児自身が出している便秘サインをキャッチしたら、乳児用浣腸を使い排せつのお手伝いが必要となります。
もし、何度も便秘サインを見逃していると、便がかたくなり、肛門が切れる原因にもつながります。
綿棒浣腸の効果
綿棒浣腸はオイルを使用し、うんちの滑りをよくする効果と、直接肛門を刺激するので、腸が活動的に動き出し、すぐにうんちが出てくる場合もあります。
特にお腹がはっている場合、大量に排せつすることもあるので、周りを汚さないように、下に古新聞や、汚れてもかまわないバスタオルを敷いて準備をしておきます。
そして綿棒浣腸を行う一番よい時間帯は、腸が活発に動き出す食後30分くらい後が目安となります。
もし、そのタイミングでもでない場合があるので、昼間に1度行い様子をみて、夜に再度綿棒浣腸を行えるように、数日間の乳児の便通の様子を観察しておくのが重要です。
綿棒浣腸の使用方法
大人用綿棒の片側を少しほぐし、そこにオイルを適量しみこませます。
適量がわからない場合は、したたる少し手前を目安とします。
このオイルはうんちの滑りをよくする潤滑油の役割を果たしますので、少なすぎるとかたくなったうんちが、乳児の肛門内側を傷つけてしまうおそれがあります。
オイルがついている綿棒の綿の部分を、すべて乳児の肛門にゆっくりと入れます。
そして、円を描くようにゆっくりと、20秒ほど肛門の内側をマッサージするような感覚で刺激し、同時に下腹も外から刺激するように、のの字マッサージを行います。
手のひらでひらがなの“の”を描くようにやさしくくるくるとマッサージします。
早い場合は20秒もしないうちにうんちががするりと出てきますが、もし出てこない場合は一度おむつをして様子をみます。
肛門付近を刺激し、外からのマッサージで腸を動かしたことにより、時間差でうんちが出てくることもあります。
もし、数時間してもうんちが出ない場合は、再度その日のうちにもう一度行ってみましょう。
乳児用浣腸は1日に数回行っても大丈夫ですが、乳児自身が不快な思いをするので、ほどほどの回数にとどめつつ、正常な便通のリズムに近づけるよう適切に使用します。
まとめ
乳児でもつらい便秘|綿棒を使って解消
乳児の便秘
乳児浣腸に必要な物
乳児用浣腸(綿棒浣腸)を使うタイミング
綿棒浣腸の効果
綿棒浣腸の使用方法