赤ちゃんは生まれてからずっとミルクや母乳を飲んで栄養を摂っていますが、離乳に向けて赤ちゃん自身、身体が準備をしてきます。
1人で座れるようになったり、手で物を掴めるようになるなどあります。そして 乳歯 が生えてくるもそのうちの1つです。身体の成長は赤ちゃんによって差があります。
今回は歯の 生え始め のサインや注意点について詳しくご紹介していきます。
乳歯の生え始めの特徴について知っておきましょう
乳歯が生えてくる時期には個人差があります
乳歯は合計20本で構成されており、早い子であれば生後5ヶ月頃から生えてきます。生えてくるスピードは個人差があるため、生後9ヶ月頃に生え始めてくる子もいます。だいたいが生後2歳半~生後3歳半くらいまでに全ての乳歯が生え揃います。
乳歯がなかなか生えてこないからと不安にならずにゆっくり観察していきましょう。しかし、生後1歳3ヶ月過ぎまで歯が全く生えてこない場合は、顎の骨が固い、歯の芽が出来ない先天性欠如や歯茎が厚いなどの目に見えないトラブルが考えられます。
その時は悩まずに歯医者さんに相談しましょう。また、乳児健診の際にも手軽に相談できますので気になることは抱え込まずに専門の人に聞いてみましょう。
乳歯が生えてくる順番も個人差があります
一般的には最初に乳歯が生えてくる場所は生後6~9ヶ月で下の真ん中に前歯2本が出てきます。次に生後9~10ヶ月で上の真ん中に2本出てきて、上下4本になります。生後11ヶ月~1歳で上下4本の両側に2本ずつ出てきて、上下8本になります。
前歯が揃った後、生後1歳2ヶ月~1歳6ヶ月で第1乳臼歯(奥歯)が生えてきて、生後1歳9ヶ月~2歳で前歯と奥歯の間に犬歯が生えてきます。
最後に生後2歳6ヶ月で第2乳臼歯(奥歯)が出てきて、合計20本になります。乳歯が生える順番は前後することもありますが、生後3歳頃までには乳歯の上下のかみ合わせが完成します。
乳歯が生えてくる前に機嫌が悪くなることがあります
乳歯の生えてくるサインとして歯茎が痛かったり痒かったりして赤ちゃんが不機嫌になる歯ぐずりがあります。1日中機嫌が悪かったり、夜泣きをする赤ちゃんもいます。
残念ながら歯ぐずりに効く薬などありません。大変ですが赤ちゃんの機嫌が悪くならないようにあやしてあげましょう。シリコンでできている歯固めのおもちゃは歯痒い時に痒みを和らげる効果が期待できます。
また、歯が生えてくる時期にはよだれの量が増えてきます。ダラダラと垂れるようなよだれを垂らしたり、ブーッっと口からよだれを吹き出したりとスタイを1日に何枚も取り替える赤ちゃんも多いです。
他にも、発熱や発疹がでたり食欲がなくなるなどの変化が出る場合もあります。このような症状がみられたら赤ちゃんの歯茎を確認してみましょう。うっすらと白くなっていたり、触ってみて固かったりすると乳歯が出始めている証拠です。
歯茎から乳歯が出てくる際に血が出る場合もありますが、心配はいりません。もし痛がるようであれば、冷やしたガーゼを患部に当ててケアしてあげましょう。
歯固めや歯ブラシの注意点
歯ぐずりで歯固めを使う際、使用している素材に注意しましょう。商品の裏面の商品説明に素材が表示されていますが、フタル酸エステル類という物質は環境ホルモンが使われていることがあります。この物質は、長期間使用すると肝臓や腎臓などに悪影響を及ぼします。
また、突起物や装飾、溝などが多い製品は安全面や衛生面でも良くありません。歯ブラシは乳歯が生え始めてからおこないましょう。歯ブラシも乳歯の生え始めには、大人用ではなく歯茎を傷つけにくい、子供用の柔らかい歯ブラシをおすすめします。
まとめ
乳歯の生え始めの特徴について知っておきましょう
乳歯が生えてくる時期には個人差があります
乳歯が生えてくる順番も個人差があります
乳歯が生えてくる前に機嫌が悪くなることがあります
歯固めや歯ブラシの注意点