「乳児院に入所しなければならない悲しい実状(前編)」では、 乳児院 の現状についてお伝えしました。後編では、育児という閉鎖的な社会だからこそ周囲の協力を得る大切さについてご説明いたします。
子供自身が幸せに充実した成長を遂げるためにも周りの協力を得る勇気を持つようにしましょう。
乳児院に入所しなければならない悲しい実状(後編)
周囲の協力を得る勇気をもとう!
多くの人が子供の誕生は本当に喜ばしいことで祝福すべきことと考えると思います。しかし乳児院をはじめとする児童養護施設の実状を知ると、子供をもうけること、また養育することは誰しもが喜ばしいことと感じているとは考えにくい世の中になってきているのかもしれません。
非常に悲しい現実と言えるでしょう。平成25年度2月時点での乳児院への入所児童数:3,147人の中で、入所理由で最も多いのが母の精神疾患など:686人(52.4%)となっていることは決して無視できる問題ではないでしょう。
専門家でも精神疾患のはっきりとした原因はとても絞りにくいと言われているほど問題が複雑に重なっている場合もあるそうです。母自身の育成環境の問題、人間関係のストレス、そして近年では子育てが原因となってうつ病になる人も非常に増えているのです。
たしかに24時間体制で休みなしの子育ては子どもを持つ親、特に母親にとっては時に大きなストレスをもたらします。多くの母親は自身の両親や友達、または地域の自治体などに相談をしたり、協力を得ることで乗り越えていきます。
しかし誰もが正直に、また自発的に協力をお願いできる性格とは限りません。その勇気もとても難しいことです。一人でふさぎ込むだけでは悪循環をもたらすだけです。自治体の子育て窓口などを利用することで、ただひたすら一人で頑張ってきたストレスが緩和されることもたくさんあると思います。
子育てする側のためだけでなく、その子供自身が幸せに充実した成長を遂げられるようにするためにも是非周りの協力を得る勇気を持つようにしてもらいたいです。
まとめ
乳児院に入所しなければならない悲しい実状(後編)
周囲の協力を得る勇気をもとう!