赤ちゃんの肌は大人に比べてデリケートで早ければ生後1週間すぎにはポツポツと赤い湿疹が出てくる子がいます。乳児湿疹で赤くなったり痒がったりしてしまう赤ちゃんをみると心配になるお母さんはたくさんいます。肌トラブルのない赤ちゃんのツルツルとした肌は誰もが憧れます。
今回は 乳児湿疹 の 原因 と改善方法、お手入れ方法を詳しくご紹介いたします。
赤ちゃんの乳児湿疹にはどのような原因があるのでしょうか
最も多い乳児湿疹の種類と原因
生後1週間ほどして思春期ニキビのように赤いブツブツがほっぺやおでこにできる湿疹が「新生児ニキビ」です。新生児ニキビは顔全体に広がって顔中が真っ赤になる場合があります。多くの場合は生後1ヶ月以内に治まって、赤みが引いてきます。
そして、新生児ニキビと同じくらい多くの赤ちゃんに出てくる湿疹が「脂漏性湿疹」です。脂漏性湿疹は顔面や頭部に黄色いかさぶたのような塊がフケのようにザラザラと出てきます。炎症を起こすと赤くなり、ジュクジュクになって腫れてしまう場合があります。
生後3~4ヶ月でピークを迎え、生後1歳までにはキレイになる赤ちゃんが多いです。新生児ニキビと脂漏性湿疹の原因は母親の女性ホルモンが影響して皮脂の分泌量が多いことがあげられます。過剰に分泌された皮脂が毛穴や肌の表面に溜まり、湿疹ができたり炎症をおこしたりします。
他にも外部からの刺激や赤ちゃんが触って引っ掻いたりしてしまうと赤みが増し、湿疹が酷くなる場合があります。
母乳が影響する場合の乳児湿疹
母乳を飲んでいる赤ちゃんはお母さんの食事内容の影響で乳児湿疹が悪化する場合があります。お母さんの食べたものがそのまま母乳の栄養素となり、おっぱいを通じて赤ちゃんの体内へと入ります。脂っこいものを食べると、脂っこい母乳になります。
また、お母さんが小麦や大豆、乳製品などを食べすぎると母乳に含まれるタンパク質が多くなります。過剰なタンパク質は赤ちゃんの体内では消化しにくくなり、それが原因で乳児湿疹を引き起こしてしまいます。
脂っぽいものや糖分が多いものを控えて、野菜中心に偏りのないバランスの良い食事を心掛けることで乳児湿疹は抑えることができます。和食の基本となる一汁三菜を心掛けると良いでしょう。
しかし、食事をあまりにも制限してストレスを溜めてしまうと母乳の質を悪くしてしまいます。神経質になり過ぎずに、赤ちゃんの湿疹の状態をチェックしながら上手に食事管理をしていきましょう。
脂漏性湿疹とよく似ているアトピー性皮膚炎の原因
アトピー性皮膚炎は顔全体や頭部、耳たぶなどに赤い湿疹が出来て強い痒みを伴います。脂漏性湿疹とよく似ていますが、アトピー性皮膚炎の場合は治ったと思ってもまた湿疹が出て繰り返すのが特徴です。
これはアトピー因子の遺伝子的要因で痒みを起こしやすい体質と、ダニやハウスダスト、食物アレルギーなどのアレルゲンが引き起こす皮膚炎が合わさったりすることが原因であるとされています。湿疹の治りが悪かったり、長引く場合は自己判断せずに病院で診てもらいましょう。
アレルゲンを特定するのは赤ちゃんの時期ではなかなか難しいです。皮膚への刺激を少なくし、どんな時にどんな症状がでるかを観察していましょう。
アトピー性皮膚炎の場合は原因となるアレルゲンに触れる機会を減らすことで症状を抑えられます。長い期間をかけてゆっくり見守っていきましょう。
乳児湿疹のお手入れは清潔にすることが重要です
新生児ニキビや脂漏性湿疹は過剰に分泌した皮脂が原因となるため、皮脂をしっかりと落として常に清潔にしていることで湿疹の治りが早くなります。
赤ちゃん用のシャンプーや石鹸は刺激が少ないので肌へのダメージが少ないです。刺激の少ない石鹸を良く泡立てて優しく丁寧に洗ってあげましょう。
頭部も顔も石鹸で洗ったあとはお湯できれいにすすぎます。この時に泡が残ってしまうと湿疹を悪化させてしまう原因となりますので、必ずすすぎ残しのないようにしましょう。
また、赤ちゃんが自分の顔を爪で引っ掻くことでジュクジュクして赤みを増してしまいます。顔をこすってしまう場合は爪を短く丸く切ってあげたり、ミトンをしてあげるようにしましょう。
まとめ
赤ちゃんの乳児湿疹にはどのような原因があるのでしょうか
最も多い乳児湿疹の種類と原因
母乳が影響する場合の乳児湿疹
脂漏性湿疹とよく似ているアトピー性皮膚炎の原因
乳児湿疹のお手入れは清潔にすることが重要です