赤ちゃんが生後100日目くらいになったら、行ないたいのが「お食い初め」の儀式です。日本古来の伝統行事として現代にも広く知られており、多くの人が実際に行なっています。
たくさんの料理が並ぶ お食い初め のお膳ですが、食べる 順番 などは決まっているのでしょうか。
お食い初めに正しい順番はあるの?
昔から伝わる正式な儀式としてのお食い初めの順番
インターネットなどで気軽に情報を調べることができる時代になりましたが、中には間違った情報も多くあります。お食い初めに関しても同じで、間違った順番を紹介しているサイトもあります。せっかくの機会ですから、昔ながらの正しい順番を知っておきたいものです。
順番としては「赤飯→汁物→赤飯→おかず類」というのが基本で、それを料理の数だけ繰り返します。「おかず類」にも食べる順番は決まっており、「焼き魚→煮物→香の物→歯固めの石」となります。そして、最後に「赤飯→汁物→赤飯」で終了です。
この順番通りに行うと、「赤飯→汁物→赤飯→焼き魚→赤飯→汁物→赤飯→煮物→赤飯→汁物→赤飯→香の物→赤飯→汁物→赤飯→石→赤飯→汁物→赤飯」となります。
赤飯に関しては、「一粒なめ」という言葉がありますが実際にご飯を一粒食べさせる必要はありません。祝い膳として用意した料理はすべて「食べる真似」をするだけで大丈夫です。
また、歯固め用の石は箸先を石にちょんと付け、その箸を赤ちゃんの歯茎や口に改めてつけてあげるようにします。(地域によっては石を噛む真似をさせる、というやり方もあります)
お食い初めを行なう地域・地方によっては用意されるメニューや順番が異なる場合もあります。そのような場合は、親族の年長者のアドバイスを聞いて実施するようにしましょう。
現代は形式にこだわらなくてもOK
上記の通り、昔からのしきたりに従ったお食い初めをするのは、なかなか大変です。お食い初め当日の赤ちゃんの体調や機嫌が良ければ問題なく終えることができるかもしれませんが、普段とは違う雰囲気の中で赤ちゃんを抱っこして全てを行うのは難しい状況になることも多くあります。
また、形としてお食い初めはしたいけれど、そこまでしきたりにこだわりはない、という方もいらっしゃるかもしれません。そのような場合は、赤ちゃんの健康や将来食べ物に困らないように、という願いをしっかりと込めて簡略化したやり方でお食い初めを行なっても良いでしょう。
しきたりにこだわらず一通りのものに口をつけるようにする場合の順番は「赤飯→汁物→焼き魚→煮物→香の物→石」で大丈夫です。
お食い初めは赤ちゃんの両親や祖父母など、家族の思いを込めて行なうことが一番大切なのです。形式通りに全てができなかったからといって、落ち込んだりする必要もありません。お食い初めに同席した家族が、笑顔で過ごすことができたならそれで充分です。
お食い初めが終わったら、祝い膳はどうするの?
お食い初めの儀式は、お箸や食べ物にほんの少しだけ口をつけることで終わります。お食い初めが終わった後の祝い膳はどうすればいいのでしょうか。
お食い初めに用意した祝い膳は、お食い初めに同席した家族で分け合っていただくようにします。おめでたい席のお料理ですから、みんなでおめでたさを分け合いましょう。
お食い初めに使用した歯固めの石は、その石をいただいた場所にお返しするのが一般的です。神社の敷石をいただいたのなら神社へ、河原で拾ったものであれば河原に返しに行きます。その際、感謝の気持ちを込めることを忘れないようにしましょう。
もし、記念に手元に残しておきたいという気持ちがあれば、そのまま手元に残しておいても良いです。その際は、赤ちゃんが間違って手にしてしまわない場所に保管・管理することが大切です。
まとめ
お食い初めに正しい順番はあるの?
昔から伝わる正式な儀式としてのお食い初めの順番
現代は形式にこだわらなくてもOK
お食い初めが終わったら、祝い膳はどうするの?