赤ちゃんが初めてミルクやおっぱい以外のものを口につける日、それがお食い初めです。昔から赤ちゃんの成長を願う伝統行事として現代まで受け継がれています。そんな お食い初め にはどのような メニュー を用意すればよいのでしょうか。
お食い初めにはどんなメニューを用意すればいいの?
基本的なスタイルは一汁一菜
お食い初めのために用意されるメニューは、地方やお店などによって少しずつ違う場合があります。ですが、一般的には一汁一菜で赤飯・焼き魚(尾頭つき)・煮物・汁物・香の物を用意するとされています。
これらは、お食い初めの儀式をした赤ちゃんが成長していく上で必要な食材である、穀物・海のもの・山のもの・飲み物・塩を揃えています。
メニューに使う食材一つ一つの意味は?
尾頭付きの魚で用意されるのは「めでたい」という語呂合わせや、赤い色がめでたさを象徴している鯛が一般的です。七福神の1人・恵比寿様が釣り上げている魚も鯛なので、縁起が良くお祝いの席ではよく食べられています。
赤飯は食べる人の邪気を祓ってくれたり、魔除けになるという意味があります。
汁物には、吸う力が強くなってもらいたい、という願いが込められています。中に入れる具財については特に決まりごとはありません。
煮物・香の物には縁起をかついだ紅白の野菜を使ったり、切り方を縁起の良い形に切ったりするくらいで、特に強い意味合いがあるわけではありません。
自宅でお食い初めのメニューを用意するには?
家族や親戚が揃って、レストランや和食のお店でお食い初めの儀式をするなら特に問題はありませんが、自宅でお祝いする方もいらっしゃるでしょう。そのような場合はどのように準備をすると良いのでしょうか。
鯛の尾頭付きは体の両面の皮にフォークや串で数ヵ所の穴を開けます。このことで皮が焼けた時に縮んでしまうことを防ぐことができます。高めの場所から全体的に塩を振り、ヒレの部分には化粧塩をして、グリルで20分ほど焼きます。
赤飯は、まずもち米と白米(合わせて3合)を研ぎ1:1の分量で合わせておきます。ササゲという種類の豆を洗って20分程度煮て、豆と煮汁に分けます。米を炊飯器に入れ、ササゲの煮汁を3合のメモリより少し少なめに入れます(煮汁が足りなければ水かお湯を足す)。ササゲを入れたら、塩を少し振って炊飯器で炊きます。
お吸い物はだし汁に好みの具を入れて作ります。縁起物の具材としてはハマグリがありますが、花麩を使うと華やかさが出る仕上がりになります。
煮物・香の物は季節の野菜や紅白のもの(ニンジン・大根など)を使うと良いでしょう。カボチャや芋などを「亀の甲羅」を意味する六角形に切ると、お祝いの膳によりふさわしいものとなります。
上記のメニュー以外でお食い初めに用意したいもの
お食い初めには、赤ちゃんが口をつける食べ物だけでなく用意しておきたいものがあります。それは「石」です。
一般的に「歯固めの石」と呼ばれていますが、丈夫な歯が生えてくるようにという願いを込めて、お食い初めの際に赤ちゃんの口元に近づけます。
石はお宮参りに行かせていただいた神社などでもらってもいいですし、近くに河原などがあれば拾ってきて使います。ただし、使用前にはしっかりと洗浄して清潔にしておきましょう。
また、一言で「お食い初め」と行っても、その行事を行う地域によって用意するものが異なっている場合があります。
シワがたくさんできるまで長寿であるように、と梅干を用意したり、「二の膳」として紅白の餅(5つ)を用意する場合もあります。親戚や赤ちゃんの祖父母などを一緒にお食い初めをする場合は、その地域のしきたりや風習も考慮するようにしましょう。
まとめ
お食い初めにはどんなメニューを用意すればいいの?
基本的なスタイルは一汁一菜
メニューに使う食材一つ一つの意味は?
自宅でお食い初めのメニューを用意するには?
上記のメニュー以外でお食い初めに用意したいもの