産まれた赤ちゃんが一生食べ物に困らないよう親の願いを込めて、生後100日に行うお食い初め。昔からの日本の儀式なので堅苦しいイメージですが、それほど難しく考える必要はありません。
赤ちゃんとの思い出作りの為にもぜひご家族で楽しんでお食い初めを行ってみてください。
お食い初め の やり方 と準備すべきものについてご紹介します。
赤ちゃんと家族の幸せを願うお食い初めのやり方と準備
準備するもの
まずは食器が必要です。正式には男の子用と女の子用は別な物で、男の子用は朱塗りの物、女の子は外側が黒塗りで内側が朱塗りの物を使用すると言われています。
買い揃える食器の種類は「ごはん茶碗」「お吸い物を入れるお椀」「煮物などを入れる事が出来るもの」「おかず等を入れる事が出来るお皿2枚程度」これだけ揃っていれば十分だと思います。
現在は、わざわざ朱塗りのものを用意しなくても、木で作られた物や陶器で作られた物など様々な種類の食器が販売されています。お食い初めの後も離乳食などで使いやすい形を考えられて作られているものもありますので、長く使う事が出来ておすすめです。
いずれにしても、やはり新品を用意する事でお食い初めを行う気分が出るので良いと思います。お箸はお宮参りでもらえるお箸を使う方が多いようですが、やはりこちらも新しいものを用意すれば、赤ちゃん用にはお箸でなくてもスプーンやフォークでも十分です。
歯固め石も出来るなら用意したい
お食い初めの儀式の中で、歯固め石を赤ちゃんに噛ませると(実際には歯茎などにちょっと触れさせるだけです)丈夫な歯が生える、という儀式があります。こちらも用意すると良い思い出が作れると思います。
歯固め石は、お宮参りで神社からもらえる場合もあるようですが、家の近くの神社の境内から拝借してきます。そして儀式で使用した後、キレイにしてお返しします。お箸で挟むようにして使用する物ですから、小さい小石が良いでしょう。
食事は一汁三菜が基本
お食い初めで用意する食事は「ご飯(お赤飯)」「お吸い物」「煮物」「香の物」です。そこに「尾頭付きの魚(鯛が多い)」を別に用意するのがお食い初めの基本となるメニューです。
尾頭付きの鯛を準備するのは難しいので、仕出しのお弁当や料亭などで準備してもらう方も多いようです。お家で全部手作りしたい場合でも、尾頭付きの鯛は常にお店で仕入れができるものではないので、事前にお魚屋さんやスーパー等で予約をしておいた方が良いでしょう。
お吸い物は、お祝い事では蛤を使う事が多いですが、やはり蛤もお店で売っていない事が多いので使いたい場合は予約した方が安心です。蛤にこだわらないようでしたら、アサリやシジミなどでも良いでしょう。
他赤ちゃんが少しでも口にできるように柔らかく煮込んだ野菜スープなどにすれば離乳食の練習にもなります。煮物は筑前煮を作る方が多いようですが、かぼちゃやお芋などの煮物でも十分です。そして香の物は、梅干しを使う方が多いですが、紅白なます等酢の物でも良いです。
誰を招待すれば良いのか
お食い初めは近い近親者でお祝いする事が多いです。古くからの習わしとしては、親族の中の長老者が赤ちゃんに初めての食事を食べさせる役を務めていて、男の子の場合は男性が、女の子の場合は女性が行っていました。
近年は、それほどこだわらずに両家の祖父母や家族のみで行う事が多いようです。それからお祝いなどをいただいた場合、お食い初めの場合は、お返しは不要です。お食い初めの席で一緒に食事を頂く事がお返しになります。
お食い初め儀式の順番
地方や言い伝えにより様々な説がありますが、一般的に言われている順番はご飯→お吸い物→ご飯→お魚→ご飯の順に3回食べさせるというものです。もちろん、まだ赤ちゃんは食べる事ができませんので真似だけします。
その儀式の後に、歯固めの儀式を行います。いずれにしても、出席者全員で赤ちゃんの幸せと健康を願う事が一番大切な事です。
きちんと正式に行おうとすると地域などで様々な言い伝えがありますので調べれば調べるほど色々な情報に惑わされてしまいますし、祖父母に聞いてみたとしてもきちんと覚えている方はなかなかいらっしゃらないと思います。
お食い初めで大切な事は赤ちゃんの健やかな成長といつまでも食べる事に困らないよう願う事ですので、それほど細かくこだわる必要はありません。ご家族でお食い初めの様な儀式を行う事は、赤ちゃんにとって大切な一生の思い出になりますので、どうぞお食い初めを楽しんでみてください。
まとめ
赤ちゃんと家族の幸せを願うお食い初めのやり方と準備
準備するもの
歯固め石も出来るなら用意したい
食事は一汁三菜が基本
誰を招待すれば良いのか
お食い初め儀式の順番