一般的に離乳食の開始は生後5~6ヶ月頃がいいと言われています。ですが、標準より大きめサイズの赤ちゃんなら早めに始めてもいいのでしょうか?生後 4ヶ月 で 離乳食 を始めるとどのような問題が起こることが考えられるのか、何も問題はないのか、について紹介します。
体が大きな赤ちゃんは生後4ヶ月の離乳食開始でも大丈夫?
離乳食開始の目安が知りたい
赤ちゃんの成長には個人差があります。生まれた時から大きめサイズだから、離乳食も早めでいいのでは?と簡単には言えません。体の成長もしっかりと見極めて離乳食を始めることがおすすめです。
まず、離乳食を始めたいと思ったら、赤ちゃんの様子を観察してみましょう。赤ちゃんの首がしっかりとすわっていますか?大人が少し手伝って支えてあげると座ることができますか?食べ物に興味があるように見えますか?スプーンを口に入れても嫌がって出してしまうことはありませんか?
食べ物に興味のある赤ちゃんは大人が食事をしている様子をじっとみつめ、モグモグと口を動かすようになります。その動きに合わせてよだれの量が増え、食べ物に手を伸ばそうとしたり、大人の真似をしてスプーンなどを口に入れるようにもなります。
こういった行動がみられるようになれば、赤ちゃん自身が離乳食を食べたいと思っているサインだと思いましょう。
離乳食を早く始めることのデメリットはあるの?
赤ちゃんの外見が同じ月齢の子に比べて大きめだとしても、腸の発達が早いかどうかはわかりません。赤ちゃんの腸は大人に比べると未熟ですから、入ってきたものを何でも吸収してしまおうとします。それがアレルギー発症の引き金になっていると考えられています。
そのため、WHO(世界保健機構)でも「生後6ヶ月までは母乳・ミルク以外のものを与えてはいけない」という指針が出されています。体の大きさではなく、生後6ヶ月という「月齢」を重視して離乳食を開始することが提唱されているのです。
早期に離乳食を始めた場合には、食物アレルギーだけでなく喘息や乳児湿疹の出現率があがるというデータもあります。ですから、両親や親族に食物アレルギー・喘息などを発症している方がいるのであれば、離乳食は生後6ヶ月になるまで待った方がよいでしょう。
生後4ヶ月で離乳食を始めるなら
赤ちゃんが生後4ヶ月であっても、離乳食を始めたい!と思うのであれば、薄めた果汁などをあげるようにしてみましょう。赤ちゃんがミルク・母乳以外のものを初めて口にする機会ですから、嫌がって出してしまうことも想定しておきましょう。
赤ちゃんに初めてあげる果汁としては、リンゴがおすすめです。リンゴ1/4個を皮をむき芯を取り除いたものをすりおろします。すりおろしたリンゴをこし網やキッチンペーパーなどでこし、果汁を作ります。
赤ちゃんにあげる際には、その果汁を倍程度に薄めてあげてください。残ったリンゴの果肉はママが食べることはもちろん、カレーなどの隠し味として料理に利用することができます。
また、だし汁もおすすめです。鍋に水とだし昆布を入れて火にかけ、沸騰寸前に昆布を取り出します。その後、お湯が沸騰したらカツオブシを入れて1・2分煮出して火を止めます。こし網やキッチンペーパーなどでこしたものを赤ちゃんにあげます。
おかゆを離乳食にする場合は、おもゆのうわずみから始めます。水1カップと米大さじ1を鍋に入れ、コトコトと1時間ほど炊きます。茶こしなどでごはんを押さえて、スプーンでうわずみをとったものを与えます。あるいは、ご飯と水(ご飯の5倍の量)をコトコト煮てもおもゆを作ることができます。
離乳食の後は赤ちゃんの様子をみましょう
昔とは違い、「離乳食は遅く始めた方がいい」という風潮になってきています。早期に始める離乳食には上記のとおり、アレルギーや喘息の発症の危険性がありますので離乳食を与えた後は、赤ちゃんに湿疹などの変化があらわれていないかどうかをしっかりとみてあげるようにすることが大切です。
万が一、体調の異変などがみうけられたら医師の診断を受けるようにしましょう。
まとめ
体が大きな赤ちゃんは生後4ヶ月の離乳食開始でも大丈夫?
離乳食開始の目安が知りたい
離乳食を早く始めることのデメリットはあるの?
生後4ヶ月で離乳食を始めるなら
離乳食の後は赤ちゃんの様子をみましょう