離乳食 が始まると赤ちゃんが食べてくれないものがたくさんあり、どうしても喜んで食べてくれるものばかり与えているママが多いと思います。しかしそれは赤ちゃんの栄養のバランスを崩し 便秘 を起こしやすい状態にしてしまいます。
今回は赤ちゃんの便秘についてと便秘になりづらい食品を紹介します。
便秘解消に最適な離乳食(前編)
一般的に便秘になる原因とは?
幅広い年齢における便秘には運動不足・ストレス・水分不足・食物繊維不足・腸内環境の悪化・病気などが主な原因と考えられています。人体には善玉菌・悪玉菌・日和見菌が存在しています。
善玉菌とは消化・吸収を助ける働きや消化管の機能向上や免疫向上の役割を果たす人体に良い影響を与えてくれる細菌です。オリゴ糖・乳糖で増殖します。
一方悪玉菌とは発がん性物質や腸内に炎症を起こす物質を生成したりガスを発生させます。悪玉菌が増加すると腸の働きが鈍り便秘・下痢・肌荒れを引き起こし癌を始めとする様々な健康リスクが高まります。
悪玉菌は動物性脂肪や動物性たんぱく質を含む肉類などを多く摂取する事で増殖します。現代は欧米型の食事を摂取する事が多くなったことで悪玉菌が増加しやすくなってきています。
日和見菌は善玉菌でも悪玉菌でもなくより強い菌の方につく菌です。食物繊維が少なく脂肪が多い食事は悪玉菌を増やします。悪玉菌を増やさないために脂っぽい食事を控え野菜をたくさん摂る事が必要です。
善玉菌が増えると悪玉菌は減るので善玉菌を増やすためにオリゴ糖や乳酸菌を摂取する事も必要です。水分摂取が少ないと便秘になりやすくなります。良い便には水分がおよそ80%含まれています。
水分量が60%になると便が硬くなり排便の際に肛門に負担をかけてしまう事になり排便までに時間がかかります。十分水分を摂っているつもりでも汗や尿、便などで排出されてしまいます。
赤ちゃんが便秘になる大きな原因とは?
離乳食頃の赤ちゃんはまだきちんとおしゃべりする事が出来ないため便が出ない事や出づらくなっていることを訴える事ができません。そのためパパやママがその様子にきちんと気づいてあげる事が必要です。
赤ちゃんの便が硬め、便の回数が少なく機嫌が悪い、便をする事を嫌がる(=排便が少ないために便が硬くなっている)などの様子が見えた場合は便秘の可能性が高いです。離乳食開始前は母乳やミルクは水分量がほとんどのため比較的便秘はなりにくいと言われています。
また生まれたばかりの赤ちゃんの腸内には善玉菌以外の菌がないため便秘にならないのです。5ヶ月頃には母乳をあげる回数を減らし少しずつ離乳食を開始し始める頃です。離乳食開始時は離乳食だけでは栄養のバランスは不十分のため並行して母乳も与えます。
しかし母乳を与える量は離乳食開始前と比較すると非常に少なくなります。それにより赤ちゃんが摂取する水分量が大幅に減る事となり結果的に便秘になりやすい状態になってしまうのです。
幼稚園児くらいまで成長すると走り回るなど自主的に体を動かす時間も量も十分になるため腸の働きも活発になります。しかし離乳食児の赤ちゃんはまだ歩くことも不十分のため腸の動きも未熟で特に便秘になりやすい時期でもあるのです。
後編では、便秘を解消する方法や予防する方法についてご紹介致します。
まとめ
便秘解消に最適な離乳食(前編)
一般的に便秘になる原因とは?
赤ちゃんが便秘になる大きな原因とは?