離乳食 の 中期 になりますと、二回食が始まります。一回食が一カ月から二カ月ほど続いた後ですので、赤ちゃんはママの『アーン』の合図を覚え、お口を大きく開き、素直にいっしょうけんめい食べようとします。親子ともに離乳食に慣れ、一番ゆったりとあげられる時期かも知れません。
離乳食中期 親子でゆったりモグモグ期
楽しく ゆったり食材選び
モグモグ期は、食べられる食材が増え、たんぱく質の選択に、お肉も加わってきます。手作り派のママは、工夫して楽しむことができますし、レトルト派のママも、手作りに挑戦するには、ちょうど良い時期かもしれません。
この時期は、ナスやニラ・アスパラ・インゲンなど、個性的な野菜が食べられるようになります。たんぱく質は、白身魚に加え赤身魚や鶏肉、また、卵黄・納豆・乳製品など、食材の幅と彩りが一気に広がって行きます。
モグモグ期に多くの食材を取り入れることは、赤ちゃんの貴重な体験となります。
いつでもできる ゆったり下ごしらえ
モグモグ期の前半は、離乳食初期に食べていた裏ごし野菜をつなぎのように交ぜ合わせますと、とても食べやすくなります。
時間のある時に、カボチャ・ニンジン・ホウレンソウや、サツマイモ・ジャガイモ・サトイモなどのペーストをたくさん作り、製氷皿に冷凍しておきますと、メニューに合わせて一かけらずつ電子レンジで加熱し、手軽に使うことができます。
同じように、タイ・マグロ・シャケのお刺身を、電子レンジなどで完全に火を通し、一切れずつほぐして冷凍しておきますと、ちょうどお刺身一切れ分が、一回分の食事のたんぱく質として使えます。こちらも、赤ちゃんが眠っている間に簡単に下ごしらえができて、とても便利です。
10分でできる ゆったり調理法
モグモグ期は、ご飯は7倍がゆから、野菜などは茹でた後にみじん切りにしたり、粗く潰すようにします。この時期の離乳食は、お豆腐ぐらいの硬さが目安と言われています。
お米に対して7倍のお水で作ったものが7倍がゆですが、モグモグ期の後半にかけて少しずつ硬くして行き、飲み込むのがじょうずにできる赤ちゃんや、食べたがる赤ちゃんは、だんだん5倍がゆに近づけて行きます。
ご飯を、小さなすりこぎ棒でお餅のように潰し、そこへ熱湯を注ぐという方法ですと、どんな硬さのおかゆでも簡単に作ることができます。熱いまま1分ほど置きますと、ご飯が柔らかくなり、おかゆが完成します。
おかゆに納豆やシラスなどを混ぜる時は、潰す段階で混ぜますと、とても食べやすくなります。
麺類やパン類も同じように、お湯やお出汁・スープや牛乳などを注ぎ、電子レンジで加熱するだけで、お鍋を使わずに調理することができます。
生で食べられる野菜でも、生の魚や鶏肉も、おかゆに混ぜる時も個別に食べる時も、必ず別に電子レンジなどで加熱してから使います。
おかゆは、おとなが身体を温めたい時に食べるほど、冷めにくいものです。他の物もそうですが、おかゆは特に、焦らずにゆったりと冷ますことが大切です。
習慣にしたい ゆったりルール
人間は本能的に、食べ始めの10分は、食べることだけに集中するそうです。小学校などの給食の時間に子どもたちが食べ始めると、学校中がシーンと静まり返ります。
赤ちゃんも同じように、食べ始めは静かにいっしょうけんめい食べますが、満たされてきますと、他のことに気を取られ始めます。特に離乳食後期に近づきますと、自分で食べようとしてスプーンを掴んで放さなくなったり、思い通りにならないと食べること自体を嫌がる時もあります。
赤ちゃんの集中力を見ながら、遊び始めたら食事を終わりにするなど、ルールを決めて食事をしますと、赤ちゃんは、ママが終わりにするタイミングを覚え、遊ばないで食べるようになります。
赤ちゃん専用の安全なスプーンを用意し、集中できなくなってきたら持たせ、様子を見ながら切り上げるのも良い方法です。
また、朝の時間に食べなければ夕方まで食べられない、夕方に食べなければ朝まで食べられないというルールを、赤ちゃん自身が覚えて行くと、その時間にしっかりと食べるようになります。
食事を始める時間を、ゆったり幅で決めておくことは、赤ちゃんのこれからの食生活に良い影響を与えます。
ゆったりは ママしだい
毎日同じ物を食べさせてはいけないというルールは、どこにもありません。手作りより、レトルトが好きな赤ちゃんもいます。
食事の時間に、ママが無理をせずにゆったりしていると、赤ちゃんもゆったりとした楽しい食事を覚えて行きます。
まとめ
離乳食中期 親子でゆったりモグモグ期
楽しく ゆったり 食材選び
いつでもできる ゆったり下ごしらえ
10分でできる ゆったり調理法
習慣にしたい ゆったりルール
ゆったりは ママしだい