離乳食 を 始める時期 にはさまざまな説があります。研究者や医学博士など権威のある方の言い分もさまざまです。そのために一体いつから始めたら良いのか、戸惑ってしまいます。
赤ちゃんの離乳食の開始時期は、最終的にはお母さんの判断になります。ぜひその判断の参考にしてください。
いつからがいいの?離乳食を始める時期
開始時期とアレルギーの関係
離乳食の開始が早いとアレルギーの発症リスクが高まる、といった情報があります。赤ちゃんのいるお母さんでしたら聞いたことがあるのではないでしょうか。しかしこの情報は、はっきりとした根拠があるわけではありません。
逆に遅らせすぎることでアレルギーのリスクが高まるといった研究結果もあることから、アレルギーを意識してお母さんの判断で開始時期を遅らせたりすることは良くありません。
両親に強いアレルギーがある赤ちゃんなどアレルギーの心配が高い赤ちゃんの場合は、お母さんが判断するのではなく、病院できちんと医師に判断してもらいましょう。
それ以外の赤ちゃんの場合は、赤ちゃんの様子を良く観察して判断するようにします。
いつから始めるのか、参考にしたい情報
離乳食の開始時期に関しては、厚生労働省で発表しているガイドラインが参考になります。厚生労働省で発表されているガイドラインでは、離乳食の開始時期は5、6ヵ月頃から始めるのが適当であるとされています。
完了時期は12ヶ月から18ヶ月となっています。完了時期の基準について以前は12ヶ月から15ヶ月となっていましたが、よりゆっくりとした基準に変更になっています。離乳食の開始時期が4ヶ月頃からと言われていた昔に比べて、現在は遅くなっていることが理由といえます。
もちろん、厚生労働省のガイドラインの通りに離乳食を行わなければならない、といったことはなく、あくまで赤ちゃんの様子をよく観察して行うことが大切です。
離乳食を始める時期の赤ちゃんの様子やしぐさ
だいたいの平均的な開始時期が分かったら、あとは赤ちゃんの様子を日頃から観察してみてください。離乳食を始めるために必要な成長の目安として「首がすわり、お座りができる」ことがあります。
体を起こしてお座りがきちんとできないと食べ物を飲み込むことが難しいため、赤ちゃんが自分の力でお座りができるようになってからいよいよ離乳食開始時期を見極めるようにします。
しぐさとしては、大人が食事をする姿をじっと見て興味を示すようになったり、一緒に口をモゴモゴと動かすようになってきたら、食べることに興味が出てきているのかもしれません。
よだれが増えてくることも離乳食開始のサインのひとつです。大人が食べている姿を見ながら赤ちゃんがよだれをたらしているようでしたら、そろそろ開始しても良い頃かもしれません。
まずはごっくんの練習
離乳食の開始は、ごっくんと食べ物を飲み込む練習の時期です。まずは10倍粥を良くすり潰して与えてみましょう。赤ちゃんが嫌がって舌で押し返したり、上手に飲み込めずに吐き出してしまった場合は焦らずにゆっくり様子をみて、間をあけて再開したり量を減らしたりと調整しましょう。
食べさせる時は決して無理に口に入れないようにします。スプーンが口に入ることを赤ちゃんが拒絶する様子でしたら、まだ離乳食の開始時期ではないということです。赤ちゃんが受け入れてくれるまでゆっくりと赤ちゃんのペースで行うことが大切です。
まわりの声ではなく赤ちゃんからのサインを待つ
昔の育児では、離乳食を早く完了させた方が良い、といった風潮があったため、昔の育児をしてきた親世代からは「早く離乳食をはじめなさい」と言われてしまい、困惑するお母さんは多いのではないでしょうか。
離乳食は決して早く始めたからといって、赤ちゃんの将来に良い影響を与えるものでもありませんし、遅すぎても良いというものでもありません。開始時期は、赤ちゃん1人1人で違っていてあたりまえのものなのです。赤ちゃんが離乳食開始のサインを出してくれるまでは、焦らずに待ちましょう。
まとめ
いつからがいいの?離乳食を始める時期
開始時期とアレルギーの関係
いつから始めるのか、参考にしたい情報
離乳食を始める時期の赤ちゃんの様子やしぐさ
まずはごっくんの練習
まわりの声ではなく赤ちゃんからのサインを待つ