生後5ヶ月前後で始まった離乳食は1歳過ぎると離乳食完了期に入ります。この時期は大人の食事に近づくため、様々な食材を使って栄養を摂取することが大切です。食べられる食材も増えて、食事で摂りきれない栄養はおやつで摂らせます。
離乳食 の最終段階である 1歳 の食事について詳しくご紹介いたします。
1歳になってからの離乳食の進め方について
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1歳でもまだまだ薄味、柔らかめを心掛けましょう
1歳を迎えて離乳食が終わったとホッとするお母さんもいると思いますが、1歳過ぎてもまだまだ離乳食が必要な時期です。1歳半過ぎまでは離乳食は続けましょう。
1歳という月齢で大人と同じ味付けでは塩分が高すぎるため、味付けは薄めにして素材は歯茎で噛めるくらいの硬さで調理しましょう。食材の硬さの目安はバナナくらいがちょうど良いです。
1歳は消化機能も未発達なため、薄めの味付けと食材を柔らかめにすることを心掛けましょう。
食事の回数と時間帯は守りましょう
基本は1日3食、毎日決まった時間に食事をしましょう。食事をみんなで楽しむと食育にも繋がりますので、なるべく家族で食事をしましょう。
朝・昼・夜に加えておやつ=捕食もあげましょう。捕食は1回の食事で摂りきれなかった栄養を摂らせるような内容にしましょう。捕食の回数は1~2回で朝と昼の間か、昼と夜の間で食事同様にきちんと時間を決めましょう。
この時期は母乳を欲しがった場合は好きなだけあげても大丈夫です。ミルクは400mlを目安にしてください。
1歳からは自分で食べられるようにトレーニングをさせましょう
1歳からは手掴みで食べることを覚えるようにしましょう。口に詰め込み過ぎてしまわないように、一口大にして食べられるようにしてあげましょう。
スプーンやフォーク、コップやストローなども積極的にやらせましょう。食卓や床が汚れてしまいますが、赤ちゃんが食べる楽しみを覚えるためです。赤ちゃんが自分の意思で自由に食事をすることで、赤ちゃんは食べ方を分かってきて結果的に食事が上手に出来るようになります。
食卓や洋服が汚れないように、使い捨てのエプロンやビニールシートを使うと便利です。
食事の量やバランスは2~3日で調整しましょう
1回の食事量の目安は厚生労働省の「授乳・離乳の支援ガイド」を参考にすると分かりやすいです。
Ⅰ群の軟飯やご飯は80~90g、パンや麺類もこの部類です。
Ⅱ群の野菜や果物は40g~50gです。
Ⅲ群の肉・魚・卵・乳製品・豆腐などのタンパク質はいずれかの食材を摂取すれば良いです。肉・魚は15g~20g、卵は全卵を1/2個程度、乳製品は100g、豆腐は50~55gです。
あくまでも目安なので、赤ちゃんの体調や機嫌を見ながら食事量を調整してあげましょう。もし前日食べられなかった区分があれば、翌日に食べるようにしてあげたりなどお母さんはバランスを考えてメニューを作りましょう。
もちろん、食事で摂れなかった栄養を捕食として与えるのでも良いです。
1歳から食べられるものと避ける食べ物を知っておきましょう
炭水化物はほとんどの食材が食べられるようになります。しかし、もち米や玄米は消化に悪いので与えすぎはよくありません。
野菜や果物も煮るなどと柔らかくしてあげればほとんどのものが食べられます。タンパク質は油揚げを油抜きしてあげたもの、添加物や塩分が少ないウインナーなどが食べられるようになります。
引き続き避けたほうが良いとされる食材はお刺身などの生魚です。生魚は細菌感染で食中毒を起こす危険があります。
他にもピーナッツなどのナッツ類は喉に詰まらせてしまったりアレルギーが心配な食材です。与える場合は細かくすり潰してあげて、アレルギーに注意しましょう。
お餅は咀嚼力が必要なため、赤ちゃんには食べにくい食材です。与える場合は1歳半以降が理想です。
はんぺんやちくわといった魚類加工食品は塩分が高く、保存料もたくさん使われています。幼児期まで与えるのは控えましょう。
また、チョコレートやスナック菓子なども糖分や塩分が多く含まれていますので、離乳食期には向いていません。虫歯の原因にもなりますので控えましょう。
まとめ
1歳になってからの離乳食の進め方について
1歳でもまだまだ薄味、柔らかめを心掛けましょう
食事の回数と時間帯は守りましょう
1歳からは自分で食べられるようにトレーニングをさせましょう
食事の量やバランスは2~3日で調整しましょう
1歳から食べられるものと避ける食べ物を知っておきましょう