「栄養満点!簡単・手軽に離乳食として使えるおやきとは?(前編)」では、離乳食用おやきの利点についてご説明致しました。後編では、 離乳食 用の おやき におススメな食材をご紹介致します。
栄養バランスのよい離乳食用おやきを作りましょう。
栄養満点!簡単・手軽に離乳食として使えるおやきとは?(後編)
おやきに取り入れたい食品 ~チーズ~
生後6ヶ月から1歳ころに必要な栄養所要量はカルシウム500mg、ビタミンA300µg、ビタミンB20,3から0,6mgと言われています。
日本では牛乳はカリシウムを多く含まれているとされ給食に取り入れるなど子供の頃から積極的に摂取するよう言われてきています。
しかしパルメザンチーズ(一般的な粉チーズ)100g内に含まれるカルシウムが1,300mgなのに対して牛100mg内にわずか110mgと10分の1以下に過ぎないのです。
チーズはビタミンAとビタミンB2も豊富に含まれています。ビタミンAは体の免疫を高める効果があり鼻やのどなどの粘膜を強化してウィルスから体を守る役割もあります。
また皮膚や各機関の粘膜を正常に保つ働きがあり代謝過程で必要な酵素の補酵素として補助的に関わる事で円滑なエネルギー代謝を支えます。不足すると発育・成長が阻害されたり口角炎・口内炎、脂漏性皮膚炎など皮膚や粘膜の炎症が起こります。
牛乳はいつでも簡単にそのまますぐ摂取できるところがメリットです。しかし成長著しい子供時代に牛乳を飲んでいれば栄養バランスは十分と考えるのはあまりにも危険すぎます。
牛乳とチーズの栄養含有量を調べてみると炭水化物の栄養素以外は全てチーズの方がはるかにまさっています。粉チーズはおやきに限らず色々なメニューに使いまわしできて非常に手軽な食品です。
ただし乳製品はアレルギー反応を起こす事もあるため初めは少しだけ与えて徐々に量を増やしていくようにしましょう。またカロリーと塩分が高いため使う量は少なめにしましょう。
おやきに取り入れたい食品 ~納豆~
納豆にはビタミンB群が豊富に含まれていて皮膚や粘膜を守ってくれるほか糖質を燃焼させエネルギーに変えてくれます。離乳食を開始した頃は体に蓄積されていた鉄分を使い切り鉄分不足となり非常に貧血になりやすい状態です。
納豆はそれを防止する作用があります。カリシウムも豊富で成長期である骨を丈夫にさせる作用があります。中でも納豆には神経伝達物質を大量に含んでいて大豆が持つレシチンは脳細胞を活性化して記憶力を高める作用があり頭も良くなるという研究結果も出されています。
何事に対しても好奇心旺盛で覚え始める事もたくさんあるため積極的に離乳食に取り入れると良いかもしれません。離乳食を開始して食わず嫌いも多くなり栄養バランスが偏りがちなこの時期は便秘になりやすくなりますがそれを改善する働きもあります。
納豆はネバネバがついて皮膚がかゆくなるなどまだおはしやフォークなどを上手に使いこなせない子供に納豆を離乳食で与える事には少しためらいを感じるママも少なくないでしょう。しかしおやきの材料の中に入れる事でベタベタ感も軽減され食べやすくなるのでとてもお勧めできます。
栄養素別おやきにお勧めの食品とは?
離乳食期は食べず嫌いや偏食が激しく栄養バランスが悪くなり非常に便秘になりやすいので食物繊維が豊富な食品を取り入れる事が理想的です。しかし食物繊維が豊富な食品(ゴボウ・ほうれんそう・きのこ類)は筋っぽく噛み切りにくいものが多い事が難点です。
また鉄分が不足しがちで貧血になりやすい乳幼児期に特に取り入れたい鉄分やビタミン、カロテンなどを多く含んでいる緑黄色野菜(ピーマン・パセリ・小松菜・人参)は苦手で食べたがらない子供も多いです。
栄養価が高くても初めて口にする食品や苦味や渋みなど独特な味わいのある食品は嫌がって食べない場合が多いためメニュー作りに手こずるママも少なくありません。そういった点でもおやきは最適なメニューなのです。
いずれの食品も茹でたりすり鉢やフードプロセッサーなどで食べやすい大きさに砕いた上で何でも混ぜる事ができます。混ぜ合わせて焼くことで食品独特な味や食感・においなどが軽減されて非常に食べやすくなるのです。
まとめ
栄養満点!簡単・手軽に離乳食として使えるおやきとは?(後編)
おやきに取り入れたい食品 ~チーズ~
おやきに取り入れたい食品 ~納豆~
栄養素別おやきにお勧めの食品とは?