「初めての離乳食の進め方(前編)」では、離乳食をはじめる時期、粥や野菜の食べさせ方についてご紹介しました。後編では 離乳食 の 進め方 として、タンパク質を含む食材の与え方や注意すべき食材についてご紹介します。
初めての離乳食の進め方(後編)
離乳食2ヶ月目・たんぱく質をあげよう
離乳食開始後1カ月ほどたったら、豆腐や白身魚をあげます。豆腐は絹でも木綿でもかまいませんが、絹の方が滑らかで食べやすいです。湯通ししてすりつぶし、なめらかにしてから与えます。豆腐は冷凍できませんが、同じ大豆製品の納豆は冷凍できます。
納豆はつぶつぶした感じが残りやすいので、赤ちゃんが口から出すようなら、もう少し月齢が進んでからあげるようにします。
白身魚はよく火を通してすりつぶし、なめらかにしてお湯で伸ばし、片栗粉でとろみをつけます。こちらは冷凍保存できます。1回に与えるたんぱく質の分量は小さじ1~3で、慣れさせる程度です。
1回の離乳食の目安は、お米小さじ5~7、野菜小さじ5~7、たんぱく質小さじ1~3ぐらいですが、赤ちゃんの様子を見ながら、無理せず食べられる分だけあげます。
その後の離乳食
離乳食開始から2カ月ほど経過し、離乳食に慣れて食べる量が増えてきたら、食事の回数を1日2回にします。月齢の目安は7・8カ月頃です。お米は5~7倍粥にして与えます。調理の目安は、舌でつぶせる堅さです。
味噌、醤油、砂糖などの調味料も使えますが、うす味にします。大人の食事を作るときに、味付け前に取り分けをすると準備が楽です。分量の目安は、お米50~80g、野菜20~30g、たんぱく質15~30gです。
その後、1日2回の食事にも慣れ、月齢が9~11カ月になったら、食事を1日3回にします。調理の目安は歯ぐきでつぶせる堅さです。コップで水分をとる練習もします。分量の目安は、お米60~90g、野菜30~40g、たんぱく質15~30gです。
注意が必要な卵・牛乳・はちみつの進め方
卵・牛乳・はちみつはどれも一般的な食材ですが、乳幼児にアレルギー症状を起こす原因の代表的な食品です。しかし、明確にアレルギーだと分かっている場合でない限り、アレルギーを恐れて避けることは良くありません。
特に卵は完全栄養食といわれ、料理にも使いやすい便利な食材です。注意は必要ですが、順番に進めていきましょう。
まず、卵ですが、アレルギー症状を起こすのは、卵白である場合がほとんどです。このため、7・8カ月以後、固めにゆでた卵黄から始めます。様子を見ながら大丈夫そうならよく火を通して全卵を与えます。分量は7・8カ月頃で3分の1、9~11カ月頃で2分の1が目安です。
牛乳はよく加熱して離乳食の料理用に使います。飲用は1歳を過ぎてから少量ずつ様子を見ながら進めます。はちみつは1歳までは使わないようにします。(乳児ボツリヌス症予防のため。)食後、発疹・発熱がみられる場合は、すぐに医療機関を受診します。
まとめ
初めての離乳食の進め方(後編)
離乳食2ヶ月目・たんぱく質をあげよう
その後の離乳食
注意が必要な卵・牛乳・はちみつの進め方