節分 の 食べ物 として邪気を払う食べ物をご存知ですか。
節分は年内に何回かありますが、行事としてよく知られているものは、新暦の立春の前日の節分です。節分とは季節の区分けにあたります。この2月の節分の場合には、ちょうど冬とこれから来る春とを区分していると言ってよいでしょう。
その節分に昔から伝統的によく食べられる食べ物が知られています。
節分の食べ物 ~邪気を払う食べ物は豆?~
節分の時期とは
この立春の前日になる節分は、現代ではまだ寒い2月初旬です。
冬を辛抱してきて、食べ物も限られている冬の生活がつづいてきたけれども、これから新たな春がはじまるよという季節の目印になります。
そのため各種の農作業の準備がはじめられることになります。標準的な地域では畑を耕す準備を行う合図になります。
節分の時期の食べ物とは
したがってその時期に手元にある食品や、入手可能な食べ物から節分の時期の食べ物は作られてきました。
なかでも大豆はもっともそれを代表する食べ物といえるでしょう。農業で、年内に収穫された大豆は、さまざまな食品として利用されてきました。
大豆からさまざまな食品がつくられた
みそ。しょうゆなども大豆の収穫後すぐからそれぞれの家でつくられてきたことでしょう。
こうして大豆をあますところなく、次の収穫まで米とともに食べつないでいくためにたいせつな食料として用いられてきたものです。
とくにタンパク質を得るためには「畑の肉」とまで言われてきました。
この理由は、大豆はタンパク質が豊富で、植物でありながらアミノ酸スコア(必須アミノ酸を中心にアミノ酸の視点でみた栄養価の指標のひとつ)を肉、卵、牛乳と同様に満たしていることです。
植物ではこのようにアミノ酸スコアが高いものはそれほど多くありません。
それが日本各地で作られ、貴重なたんぱく質の源として昔から利用されてきました。冬の間の貴重な食べ物だったことになります。
そうした生命をつなぐエネルギーを秘めた大事にされた豆といえます。
邪気をはらうための大豆
この節分では「鬼は外、福は内」と大豆を内外にまきつつ唱えます。その行為には季節の変わり目、つまり節分に生じるとされる邪気を払い、福を呼び込もうと願う気持ちがふくまれています。
大事な食べ物である大豆を煎ったうえでおこないます。
その食品を使う理由にはどういう意味があるのかというと、平安時代の故事にたどれるそうです。伝説では鬼を追い払うのにすでに豆を使っているようです。
それ以来の習わしとして続いているとされています。
豆の神秘な力を信じていた
豆には生命が宿り、次の年に収穫をえることができます。そうした生命のもつ力と魔除けの意味がこめられているともされています。
それで邪気をはらうことができるとされてきたようです。
また大豆を同時に年齢の数だけ(あるいは年齢の数プラス1個)食べることで無病息災でいられるともされています。
これは大豆が滋養があることを知っていた昔の人々の知恵といえます。年長者ほど大豆のもつ年をかさねるほど必要とされる栄養分が豊富だということをよく知っていたといえます。
そのほかの節分の時期の食べ物
また節分の時期にいわしで邪気をはらうことを習わしとしている地域があるそうです。
いわしを焼いて出る煙やにおいが鬼を払うという意味合いがあるとされています。やはり豆と同じように魔除けの意味合いがあると考えれています。
さらに西日本、とくに近畿地方では恵方巻きと銘打って、恵方の方角を向いて切っていない巻きずしを食べる風習があります。
これが最近は日本各地に広がりつつある点がユニークです。
このように節分の時期の食べ物によっては魔除けの意味合いも込められて使われるものがあります。
さらにその行事は意味合いを少し変えながら、恵方巻きのように全国各地に広がりを見せつつあるものもあります。
まとめ
節分の食べ物 ~邪気を払う食べ物は豆?~
節分の時期とは
節分の時期の食べ物とは
大豆からさまざまな食品がつくられた
邪気をはらうための大豆
豆の神秘な力を信じていた