子育てでいつも後悔するのが、子供への叱り方です。やってはいけないことを子供がやってしまった時は思わず怒ってしまいますが、あとで子供の気持ちを考えると、怒ったことに後悔してしまう経験を持つ親は多いです。
後悔先に立たず、を繰り返さないよい方法が英語の「ポジティブシンキング」的しつけです。 しつけ を 英語 で行う時のポイントをそのまま活用します。
英語のしつけはポジティブシンキングです
英語でしつける時は「ダメ」を使いません
日本では簡単に子供に「ダメよ」「ダメでしょ」「いけません」と言いますが、これらのネガティブな言葉は英語圏ではあまり使われません。子供の意思や感情を尊重してあげることが重要と考えられており、欧米ではしつけに「Don`t」を使いません。
では何を使うかといいますと、否定的な表現を肯定的な言葉に変えて、子供に注意すべき点を伝えます。
例えば「夕食前にお菓子を食べてはいけません」なら、「もうすぐ美味しい夕食だからお菓子を食べるのは控えよう」と言えば、子供は自分の意思が力ずくで封じられたようには受け取りませんので、お菓子を食べない理由がわかり納得して同意します。
英語圏で「ダメ」を使うときは、身に危険が及ぶときだけです。子供はその時ばかりはびっくりするかもしれませんが、危険なのでどうしてもやってはいけないということを反射的に学びます。
「ダメ」は子供そのものを否定することになります
「ダメ」は子供の感情を否定します。人の感情に良し悪しはないにもかかわらず頭ごなしに否定することになりますので、子供は自分のことをわかってもらえない上に否定までされて、不完全燃焼状態になってしまいます。
子供にも人格は形成されていますから、親からの「ダメ」は子供に大きなダメージを与えてしまいます。「ダメ」を言う前に「どうして」という言葉で子供の感情を理解してあげることが先決です。
子供の予期せぬ思考と、意外にもつじつまが合っている答えに、子供の人格を感じることもしばしばです。
きちんとできたら忘れずに褒めます
大切なことは、子供が理解でき、きちんとできたら「よくできたね」と一言褒めてあげることです。ささいな一言ではありますが、子供にとっては自分ができたことを親がちゃんと見てくれていたことに喜びを感じ、次回も正しいことを行うことができます。
一方で自分の子を褒めることは恥ずかしいという、日本人にはおごそかな文化がありました。決して悪い文化ではないのですが、褒められずに育った日本人も数多く存在しており、褒めることを躊躇しがちです。
しかし子供が素直に喜ぶ姿を見れば、自分の子を褒めることに何も遠慮はいらないことがわかります。
大人にも同じ効果があります
否定をしないしつけ方法と、できたら褒める方法は、大人にも同じ効果があります。
部下が仕事で納期通りに目標が達成できた時、次の目標に向かう前にまずは成果を褒めます。これをやるとやらないとでは、次の目標への達成度合いがまるで違ってきます。褒めずに次の目標を掲げても、部下はやる気があまりでません。
一方で成果を認め、褒めることで部下は次も頑張るのです。もし目標が達成できなかった時、お前はダメだと怒っても次に良い結果はなかなかでませんが、どこが改善点なのかを肯定的に表現することで、目標にもう一度向かうことができます。
子供だけではなく大人も、否定することより肯定した方が人間心理として次につながる可能性が広がるのです。
叱ることは必要です
「ダメ」や「No」を言わないことは、「叱らない」ということではありません。子供は物事の分別がまだついていませんので、どういう理由でそれをやってはいけないのかを教えることは必要です。
「叱る」とは注意すること、説明することであり、一般常識を身につけるために必要なしつけとなります。大声を出して子供に威嚇することは叱ることではありませんし、それはしつけではなく、ただ「怒っている」だけです。
子供に怒る必要は全くありませんし、怒ってもその場でスッキリするのは親だけで、子供は怒られた理由がわからなければまた同じことをします。
子供へのしつけとは、社会の中で生きていくために周りと上手に共存しあうために必要なマナーを教えることです。肯定的な言葉を選んで理由を説明し注意を喚起すれば、子供は素直に受け止めることができるようになります。
まとめ
英語のしつけはポジティブシンキングです
英語でしつける時は「ダメ」を使いません
「ダメ」は子供そのものを否定することになります
きちんとできたら忘れずに褒めます
大人にも同じ効果があります
叱ることは必要です